宇宙

2026.04.07 10:30

マップス彗星は太陽に近づきすぎて消滅、4月下旬のパンスターズ彗星に期待

2026年4月4日、太陽に最接近し、消滅する寸前の彗星「C/2026 A1(MAPS)」(マップス彗星)をとらえた太陽観測衛星「SOHO」の広角分光コロナグラフ(LASCO/C2)の画像(ESA & NASA / SOHO / LASCO)

パンスターズ彗星が接近中

マップス彗星が消滅した今、注目はパンスターズ彗星(C/2025 R3)に集まっている。こちらはより安定した長周期彗星で、4月下旬に太陽と地球に最接近すると予測されている。

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2026年3月29日に撮影されたパンスターズ彗星「C/2025 R3(PanSTARRS)」(Dimitrios Katevainis, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons)
2026年3月29日に撮影されたパンスターズ彗星「C/2025 R3(PanSTARRS)」(Dimitrios Katevainis, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

パンスターズ彗星は4月20日に近日点に到達し、太陽から約7400万kmの距離を通過する。太陽を文字通りかすめたマップス彗星の軌道に比べて、はるかに安全な距離といっていい。4月27日には地球に最接近し、その頃が最も明るくなると予想される。

彗星を観測するなら、4月15日頃から日の出の1時間前には双眼鏡を構えて明け方の空を眺めるようにするのがいいだろう。

パンスターズ彗星「C/2025 R3(PanSTARRS)」のファインダーチャート(© Dominic Ford, In-The-Sky.org)
パンスターズ彗星「C/2025 R3(PanSTARRS)」のファインダーチャート(© Dominic Ford, In-The-Sky.org)

明るさに関する予測は大きく分かれており、双眼鏡を使わなければ見えない8等級止まりとの予想もあれば、光害の影響のない暗い空の下でなら肉眼でも確認できる2.5等級まで明るくなるとみる分析もある。

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いつ、どこを見るべきか

北半球からは、4月下旬に夜明け前の空を探してみよう。パンスターズ彗星は「ペガススの大四辺形(秋の四辺形)」からうお座のあたりを通過している。彗星の明るさは4月25日前後にピークに達するとみられている。

2026年4月18日、日の出1時間前(東京:午前4時5分)のパンスターズ彗星「C/2025 R3(PanSTARRS)」の位置(© Dominic Ford, In-The-Sky.org)
2026年4月18日、日の出1時間前(東京:午前4時5分)のパンスターズ彗星「C/2025 R3(PanSTARRS)」の位置(© Dominic Ford, In-The-Sky.org)

4月17日が新月で、明け方には月がもう沈んでいるため、観測条件は良好だ。天文情報サイトのSky&Telescopeによれば、彗星の尾が太陽光を地球の方向に反射する「前方散乱」と呼ばれる現象が起こり、いっそう明るく見える可能性もあるというので期待したい。

パンスターズ彗星が今年の目玉といえる天体ショーになるのか、それとも双眼鏡でやっと観測できる程度の彗星にとどまるのか、それはまだわからない。いずれにせよ、2026年4月は天体観測ファンにとって興味深い月となるだろう。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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