日系メーカー駐在から現地転籍
西村:私は子供の頃にロンドンに住んでいた経験が楽しく、その頃から海外で住みたい、働きたいという気持ちを強く持っていました。特にMBA取得後、クラスメイトの影響もあり、海外で働きたいという思いがさらに強くなったため、海外勤務を含む日産自動車のプログラムに魅力を感じて入社を決めました。その後は社内で比較的スムーズに異動させてもらい、欧州本部のあるフランスに赴任させていただきました。
竹崎:海外駐在に行った後に、日本に戻るのではなく現地に転籍していく点も、社内調整等、ハードルが高そうですが、その点はどうでしたか?
西村:フランスで3年間駐在員として働いていましたが、2年目に入る頃から「3年目で日本に帰るのではなく、欧州本部で働き続けたい」という意思を周囲に伝えていました。駐在員契約から現地社員契約への切り替えが必要でしたが、会社側から反対はなく、比較的スムーズに進みました。駐在員として働いていたポジションをそのまま現地契約に切り替える形だったので、新たに現地でポジションを探す必要もありませんでした。グローバル企業という社風で、日本本社で働いていた頃から仕事もほとんど英語でしたし、オープンに話ができる環境だったと思います。
竹崎:その後日産からアマゾンに転職をされて、フランス・イギリスなど居住国も行き来していますが、そのプロセスの中で大変だったことはありますか?
西村:フランスからイギリスに移住したのは、アマゾンに転職するタイミングでした。アマゾンがビザなどの手続きを全てサポートしてくれたため、スムーズに進みました。その後、ロンドンからパリに戻る際も、アマゾンが再度ビザを取り直してくれたので、自分自身は煩雑な手続きに関わらずに済みました。
海外就職の際に自分の「武器」を持つ
竹崎:皆さんの話を聞いていて、思っていたよりもハードルはなく、やればできるのではないか、という気がしてきますね。私の場合、最初にアメリカに渡った時は専門性も特殊能力もなかったため、仕事を探すにも日本との接点が必要でした。
私が一番驚いているのが、皆様、海外就職の際に「日本人だから」という要素にあまり依存せずに正面突破しているところです。そうした動き方ができると、より可能性が広がるなと思いながら聞いていました。
皆様、幅広い職種で活躍されていますが、何を一番の武器にして海外就職を実現されたのですか?
山田:Appleで培った経験が大きな自信になっていて、裁量が多かった分、自分のやってきたことに確信を持てました。国際的な企業で知名度もあったため、欧州でも通用しやすかったと感じています。
ただ、Apple Japanに入社した時も、ボストンキャリアフォーラムでインターンから始めたので、日本人向けのフェアという「頼れるもの」を活用していました。
中村:日本のアマゾンからスタートし、海外で直接応募するよりも転籍の方が比較的スムーズだと感じていました。イギリスで仕事を探す際、日本人として英語が話せるのは当たり前で、新卒で2年半程度のスキルしかない中で採用してもらうため、日本関連の仕事も積極的に探しました。
最終的に獲得したのは、ローンチパッドのブランドマネージャーで、アジアを担当するロールでした。それが採用につながった理由の一つだと思います。また、新卒でアマゾンに入社した時、会社が非常にデータを重視していたため、プロダクトマネージャー時代に自分でデータ分析を勉強していました。面接ではその点を強調するようにしていました。


