NASAはこう述べている。「地球は直径約8000マイル(約1万2800km)の球体だが、大気の厚さは約60マイル(約100km)しかない。(中略)もし、地球がバスケットボールほどの大きさだとしたら、大気の厚さはボールに薄いプラスチックシートを巻きつけることで表現できる」
この薄い大気の層は、重力によって地球に引き留められている。大気は流体であり、その空間的・時間的変化が地球上の気象プロセスを決定づけている。公開された写真には、いくつかの気象現象や雲の形成過程がはっきりと写っている。
黄道光
この写真には「黄道光」も写っている。黄道光についてNASAは「春分の日の前後の日没後と、秋分の日の前後の日の出前に見られる、ぼんやりとしたピラミッド型の光」と表現している。「偽の夕暮れ(false dusk)」や「偽の夜明け(false dawn)」とも呼ばれる。
地表からはピラミッド型や円錐形に見えるが、オリオンから撮影した地球の写真では、右下に淡い光の霞として確認できる。これは太陽光が惑星間塵によって散乱することで生じる現象だ。
地球は月明かりに照らされている
トップの写真の地球が明るく見えるのは、太陽の光に照らされているからだと思うかもしれない。だが、それは勘違いだ。カナダ・ペリメーター理論物理学研究所の宇宙物理学者ケイティー・マックはSNSのBluesky(ブルースカイ)への投稿で、この地球は「月明かりに照らされた夜側だ」と指摘している。
「太陽は完全に地球の背後にある。一種の日食のような状態だが、月ではなく地球が(太陽を)遮っているのだ」とマックは説明。よく見ると、イベリア半島の街明かりが確認できると述べている。
ちなみに、夜の地球の画像(夜間光画像)は、月明かりを利用して低軌道衛星から撮影されるのが一般的だ。


