ドナルド・トランプ大統領は米国時間4月5日、イラン軍に撃墜されたF-15E戦闘機の士官を米軍が救出したと発表した。報道によると、救出作戦には「数十機」の軍用機が投入され、CIA(中央情報局)が米空軍士官がすでに発見されたと示唆する「欺瞞」工作を展開したという。
F-15E搭乗員2人、全員救出
トランプは5日深夜0時過ぎ、トゥルース・ソーシャルの投稿で、イラン領内での作戦により行方不明の士官が救出され、米軍に死傷者はなかったと発表。米空軍士官は「負傷したが、回復するだろう」と述べた。
しかし数時間後の午前8時前、トランプは詳細を明らかにし、米空軍士官は「重傷」を負っていると述べた。
F-15Eに搭乗していたもう1人の乗組員は米軍に救出され、3日午後の時点で治療を受けていた。
トランプは、2回の作戦成功により、3日にF-15Eストライクイーグルがイランの防空システムに撃墜されたにもかかわらず、米国は「イラン上空で圧倒的な航空優勢を達成した」と述べた。
イラン国営メディアは3日早朝、イラン中部上空で米軍戦闘機を撃墜したと最初に主張し、その後、複数の米メディアが、イランが2人乗りのF-15Eを撃墜したと報じた。
今回の撃墜は、イラン・テヘラン近郊の高速道路橋に対する攻撃をトランプが発表し、「さらなる攻撃が続く」と警告した後に発生した。また、今後数週間で米国がイランを「石器時代に戻す」まで爆撃すると主張していた。
以前、米国はイランの海軍、空軍、防空能力を「壊滅させた」と主張していたトランプは、NBCニュースのインタビューでは救出作戦についてコメントせず、この事件はイランとの和平交渉に影響しないと述べた。
CIAが救出作戦の一環として偽情報を拡散
中央情報局(CIA)は、行方不明の米空軍士官の捜索・救出作戦に深く関与していたと、複数のメディアが5日、米政府当局者の話として報じた。
CIAは、イラン軍を攪乱するため「欺瞞」工作を展開し、行方不明だった米空軍士官(F-15の兵装システム士官として特定されている)がすでに発見され、搬出の過程にあるとイラン軍に信じ込ませようとした。ニューヨーク・タイムズによると、救出作戦には数百人の軍人と数十機の航空機・情報資産が投入され、最終的に海軍特殊部隊SEAL Team 6のメンバーによって米空軍士官員は救出された。同部隊は、2011年にパキスタンでオサマ・ビンラディンを殺害した任務で最も知られる精鋭部隊である。
軍当局者がタイムズに語ったところによると、救出の際、軍は米空軍士官周辺の地域を爆撃し、海軍SEALは周辺のイラン軍に向けて発砲した。しかし敵軍との銃撃戦にはならず、作戦で負傷した軍人はいなかったと当局者はタイムズに述べた。救出された同士官はその後、クウェートの軍病院に搬送された。
トランプは当初、撃墜されたF-15の士官は負傷したが「回復するだろう」と述べていたが、後に「重傷」と表現を変えた。
作戦で破壊された他の米軍機
トランプは作戦に「数十機」の軍用機が投入されたと述べた。AP通信によると、イラン国営メディアは作戦で破壊された米軍機の残骸映像を放送した。一方、米当局者はウォール・ストリート・ジャーナルに対し、2機のMC-130J輸送機が作戦中に米軍によって意図的に破壊されたと語った。



