イラン、生きたまま当局に引き渡すよう地元住民に呼びかけ
タイムズによると、イラン国営メディアの地方系列局のニュースキャスターが声明を読み上げ、地元住民に「敵のパイロット」を捜索し、報奨金と引き換えに生きたまま当局に引き渡すよう呼びかけた。匿名のイラン当局者は、4月4日時点ではイラン軍が米軍パイロットを追跡し続けているとタイムズに語っていた。
イラン議会(マジュリス)のモハンマド・バゲル・ガリバフ議長は3日、Xへの投稿で米国を嘲弄した。「37連勝でイランを打ち負かした後、彼らが始めたこの見事な無戦略の戦争は、『体制転換』から『おい!誰かうちのパイロットを見つけてくれないか?頼む🥺』に格下げされた」。またイランは4日、戦闘機を標的にするため新たな防空システムを使用したことを認め、イラン軍報道官はロイターに対し、同国は「間違いなく完全な制空権を獲得する」と述べた。
4月3日にはA-10も墜落
タイムズによると、A-10 ウォートホッグが3日にホルムズ海峡付近で墜落し、パイロットは無事救出された。ただし、墜落の理由や経緯など詳細は不明である。タイムズによれば、A-10の墜落は、F-15Eがイランに撃墜されたのとほぼ同時刻に発生した。
撃墜された戦闘機F-15Eについて分かっていること
ニューヨーク・タイムズによると、撃墜されたのはF-15Eストライクイーグルだ。空軍のファクトシートによれば、F-15Eストライクイーグルはパイロットと兵装システム士官の2人が搭乗し、空対空および空対地の両方の任務に使用される。ファクトシートによれば、F-15Eの価格は3110万ドル(1998年固定価格。約49億円。1ドル=159円換算)となっている。ただしこの価格については、ウォール・ストリート・ジャーナルが以前、新型モデルは1億ドル(約159億円)近くに達し得ると報じている。
同機は1980年代に設計され、イラクやアフガニスタンなどさまざまな戦争で運用されており、ミサイルや核兵器を搭載できるとファクトシートは述べている。最高速度は時速1875マイル(音速の約2.5倍)で、給油なしで2400マイル飛行できる。米中央軍(CENTCOM)によると、3月1日にはクウェート上空でF-15Eストライクイーグル3機が撃墜されたが、クウェートの防空システムによる友軍誤射事故だった。6人の乗組員は全員無事に脱出した。
ホルムズ海峡をめぐるトランプの発言
トランプは3日、2027会計年度の国防予算として1兆5000億ドル(約238.5兆円)を議会に求めた。前年度予算から40%の増加となる。ホワイトハウスは、この大幅な軍事予算増額の財源として「ウォーク(過度に進歩的)で、武器化され、無駄なプログラム」の削減を求めるとしている。また報道によると、トランプは今週初めの非公開の昼食会で、軍事支出は社会サービスプログラムより優先されるべきだと述べたという。「我々は戦争をしている。保育の面倒は見られない……保育、メディケイド、メディケア、こうした個別のことすべての面倒を見るのは不可能だ」とトランプは述べ、連邦政府ではなく州がこれらのプログラムの費用を負担すべきだと付け加えた。
トランプは3日、トゥルース・ソーシャルへの投稿で、米国は「もう少し時間があれば」ホルムズ海峡を「容易に」再開できると述べ、「石油を手に入れ、巨万の富を得ることができる」と付け加えた。トランプはここ数週間、同海峡について矛盾する発言をしており、3月20日には「我々は海峡を使っていない。米国には必要ない」と述べた一方、1日の国民向け演説では海峡は「自然に開く」と主張していた。
トランプ、イランに追加攻撃を警告
トランプはここ数日、この国民向け演説を含め、イランへの追加攻撃を繰り返し示唆してきた。トランプは米国が軍事目標を「ごく近いうちに達成する」と主張する一方で、今後数週間にわたりイランを「極めて激しく」攻撃すると警告した。
4月1日の国民向け演説でトランプは「協議は継続中だ」と述べ、2日にはトゥルース・ソーシャルへの投稿で、イランに「手遅れになる前に合意せよ」と警告した。
ニューヨーク・タイムズによると、イラン外務省のエスマイル・バガエイ報道官は2日、現在の状況下では米国との交渉は不可能だと述べた。またイランは、トランプが同国は停戦を要請したと主張した件について否定した。


