3月5日、福岡地所は福岡市天神に新しく建設中のオフィスビル「天神ビジネスセンターⅡ」において、”休養”をテーマにした施設「Reboot!」を導入すると発表した。すでに天神住友生命FJビジネスセンターに導入されている「Reboot!」は、サウナやシミュレーションゴルフなどが完備され、同ビルで働くオフィスワーカーの憩いや交流の場となっている。
発表会には、同社の榎本一郎代表取締役社長、福岡市の高島宗一郎市長と、同所に入居するタイミーの小川嶺代表が登壇。高島市長が2015年から進めてきたプロジェクト、天神ビッグバンは、都市の成長にどのような影響を与えているのだろうかーー。
福岡市はスタートアップフレンドリーな街だ。2012年の高島宗一郎市長の「スタートアップ都市ふくおか宣言」と、2014年の国家戦略特別区域(創業特区)への指定によって、起業に適した環境整備を官民一体となって進めている。
2017年には起業志望者や起業後の支援を行うための施設「Fukuoka Growth Next」も設立。2024年春から始まった第3期の運営では施設入居企業以外へも門戸を開き、支援の輪を広げている。
福岡市の取り組みは数字にも表れはじめている。2024年に新設された法人は全国で15万3789にのぼり、2000年以降の最多となっている。その本社所在地を都道県別に見ると、トップの東京に続き、大阪、神奈川などの首都圏、大都市に並んで6位に入っているのが福岡県だ。上位の神奈川(3位)、埼玉(4位)が前年比でマイナスとなっていることと比較して、福岡県は2023年比でプラスなだけではなく、2022年比でもプラスとなっており、起業が継続して増えていることを示している。
また、企業を支えるためには人材確保も重要なポイントだ。福岡市と近隣都市圏の人口・世帯数は直近20年で増加を続けており、未来に目を向けても、全国的には人口が減少する中、都市圏では2030年、福岡市では2040年まで人口増加が見込まれている。
上場企業の本社数も増加しており2024年の7社増加は東京に次ぐ全国2位の数字だ。つまり、大企業から中小、スタートアップまで、多くの企業が集まりつつあるのが福岡市だ。
成長企業を呼び込めるオフィスビルに
その勢いを加速させているのが2015年にスタートした天神地区のビル建て替えプロジェクト、天神ビッグバンだ。同エリアでは老朽化した建築物の耐震性が課題となっていたが、国家戦略特区への指定を追い風に、耐震性の高い先進的なビルへの建替えを促進することで、多くの市民や企業から選ばれるまちづくりを目指している。



