国内

2026.04.17 17:15

「地方でも成長できる」福岡に成長企業を集める仕掛けとは

タイミーの小川嶺代表、福岡地所の榎本一郎代表取締役社長、高島宗一郎福岡市長

この天神ビッグバンによって誕生したオフィスビルのひとつが、タイミーも入居する天神住友生命FJビジネスセンター(住友生命・福岡地所)である。2階〜4階および最上階となる24階には、入居企業が利用できる共用スペース「Reboot!」が入る。

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会議室やオープンワークスペースなどのビジネスに利用できる空間だけでなく、トレーニングや仮眠、サウナなどの施設も完備する。

天神住友生命FJビジネスセンター内「Reboot!」にあるサウナ
天神住友生命FJビジネスセンター内「Reboot!」にあるサウナ
天神住友生命FJビジネスセンターでも人気のシミュレーションゴルフ
天神住友生命FJビジネスセンターでも人気のシミュレーションゴルフ

3月5日には2026年6月竣工予定の天神ビジネスセンターⅡにおいても「Reboot!」を導入することが発表された。本ビルには、シェアオフィスやコワーキングスペースなども用意し、スタートアップなどの小規模事業者にとっても利用しやすい環境を整えている。

高島市長は「天神ビッグバンによるハードの建て替えはあくまでも手段。目的はそこに入る企業の新陳代謝」と話し、インフラの整備によって最新の施設を求める成長企業をいかに多く呼び込むことができるかが大事だという。

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「まちのアップデートにより高付加価値なビジネスを集積させることで、若い世代をはじめ多くの人が自己実現できる、大きな夢が叶うまちを目指しており、次世代のための投資をどんどんしていかなければならない。“地方でも成長できる”というメッセージを発信したい。福岡はアジア諸国に近いので、新しい価値を提供しながら日本の希望を作り出していきたい」(高島)

福岡市の成長は九州全体にも好影響となる。

「九州の優秀な人材が、わざわざ東京や大阪といった大都市へと出ていかなくても、福岡で夢がかなえられれば、福岡で働きながら週末に地元に帰ることもできる。九州全体の人口流出のダムのような役割を福岡が果たしていきたい。」(高島)

天神住友生命FJビジネスセンターに入居するタイミーは、2017年の創業から2年後に福岡でサービスを開始。小川は「今、出社しなさいと言うのが難しい時代になっていて、働き方が多様になっているからこそ出社したいオフィスであることは一番大事だと思う」と話す。

こうして集まった成長企業やそこで働くオフィスワーカーのネットワークによって新たな事業の種が生み出されていく。

「福岡が元気になれば、東京などの都市に移って働く必要があるのかという考えも生まれる。IターンやUターンの活性化も起こるのではないでしょうか」(小川)

文=尾田健太郎

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