ヘグセスの財務状況
フォーブスは、ヘグセスが2025年初めにホワイトハウス入りした際の資産額を約300万ドル(約4億8000万円)と推定した。しかし、その資産の多くは妻のものであり、ヘグセス個人の資産は100万ドル(約1億6000万円)以下である可能性が高い。彼は以前勤めていたFOXニュースからの給与、および著書の印税や講演料から数百万ドル(数億円)を得ていたが、不動産関連書類によれば、彼はテネシー州グッドレッツビルの物件のために月額約1万9000ドル(約302万円)の住宅ローンを支払っている。また、彼は複数回の離婚を経験しており、提出書類によれば、2度目の離婚では元配偶者への生活費援助と養育費として少なくとも130万ドル(約2億1000万円)を支払う義務があった。
トランプ政権入りしてからの彼の財務状況は不明だが、現在の給与は23万5100ドル(約3752万円)で、FOXニュース時代の年収200万ドル(約3億2000万円)超を大きく下回っている。著書の印税は受け取れるが、在任中に新たに本を執筆したり講演で稼いだりすることはできない。また、彼は2025年2月から4月の間に大量の株式を売却したと報告しており、それによって得た現金は約12万7000ドルから68万ドル(約2000万円~約1億1000万円)の間と推定され、数百万ドル(数億円)規模の新規取引を行うには不足している。
ヘグセスが投資を試みたとされる「防衛産業アクティブETF」は、RTXコーポレーション(旧レイセオン)、ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、パランティアなどの主要な防衛関連企業に投資できるファンドだ。ブラックロックは、このファンドについて「地政学的な分断や経済競争の中で、政府の防衛・安全保障支出の増加から利益を得る可能性のある企業」に投資するものだと説明している。
民主党による調査の開始
下院監視・説明責任委員会の民主党議員は、FTの報道を受けて真っ先に調査を開始し、3月31日にヘグセス、モルガン・スタンレー、ブラックロックに書簡を送った。「自身が関わった戦争のインサイダー情報を利用して利益を得ようとすることは、かのトランプ政権の基準に照らし合わせても、衝撃的で、けしからぬことだ」と民主党側は記し、4月14日までに投資に関するすべての通信記録を保存し、文書を提出するよう求めた。
その後、エリザベス・ウォーレン、リチャード・ブルーメンタール、タミー・ダックワース、エド・マーキー、ゲイリー・ピーターズら上院民主党議員も1日夜、同じくヘグセスへ書簡を送った。彼らは、報道が事実であれば本件は「公衆の信頼に対する重大な裏切り」であると主張し、利益相反を避けるためにヘグセスがどのような措置を講じているか、回答を求めている。


