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2026.04.02 11:30

オラクル、AI投資100億ドルの捻出が株価を57%下げ3万人の解雇を招く

Tada Images / Shutterstock.com

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オラクルの株価は壊滅的な下落を見せている。昨年9月に52週高値となる345.72ドルをつけて以降、57%もの価値を失った。

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米国時間3月31日、オラクルが最大で3万人の人員削減を計画していると発表し、悪い知らせは同社従業員の間に広がった。これは全世界の従業員数の約19%に当たる。

なぜオラクルはこれほど多くの従業員に苦境をもたらしているのか。同社はAIコンピューティングセンターに数十億ドルを投じており、その支払いに充てる現金が必要なのだ。今回の人員削減により、最大で100億ドルのフリーキャッシュフローを追加で確保できる見込みだ。

しかし、コスト削減だけでは成長期待を上回ることはできず、オラクル株はさらに下落する可能性が高いと筆者は考えている。

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ここには3つの疑問がある。

なぜオラクル株はここまで下落したのか?

株価が急落したのは、投資家心理が変化したためだ。昨秋、トレーダーたちはAIデータセンターの売上成長の可能性を逃すことを恐れていたが、その後、オラクルの利益率縮小と突然の深刻な資金繰り逼迫への懸念に焦点が移った。

オラクルのクラウドインフラ部門の収益性は、競合他社に遠く及ばない。例えば、AWS)粗利益率は30〜35%、マイクロソフトのAzureは40%を超えるのに対し、オラクルのクラウドインフラ部門の粗利益率は新規契約獲得のための値下げによりわずか14%にとどまっている。

利益率の縮小に加え、オラクルは設備投資を大幅に増やしている。報道によると、同社は2026年にはGPUやその他のデータセンター資産に500億ドルを投じる計画だという。

オラクルの3万人削減の本当の理由とは?

オラクルが3万人の従業員を削減する決断を下したのは、利益率の低下と設備投資の増加によって現金が不足しているためだ。

Bloombergは「データセンターへの巨額支出による資金繰り逼迫が背景にあり、ウォール街はオラクルのキャッシュフローが今後何年もマイナスのままだと見込んでいる。そのため、同社は流動性を維持する別の手段を探さざるを得ない」と報じた。

オラクルの窮状は、同社の証券に対する株式市場と債券市場の需要低下によってさらに悪化した。Monday Momentumによると、2026年初頭に500億ドルの株式と債券を調達した後、銀行はAIデータセンターの建設資金を融資する意欲を失い、オラクルの借入コストは実質的に倍増した。

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