オラクルの経営陣は、同社の核であるソフトウェア事業からAIクラウドサービスへの多角化を図るためには、より大きな財務リスクを取ることが不可欠だという考えに固執しているようだ。
公平を期すなら、オラクルは膨大な受注残を抱えている。CNBCによれば、「OpenAIとの3000億ドル超の契約を含め、受注残高は359%増の4550億ドルに急増」しており、これらの契約上のコミットメントを履行するためにはクラウドサービスの能力が必要だ。
人員削減で100億ドルの節約が見込まれるが、オラクルがAWSやAzureに匹敵する利益を上げられるかどうかは依然として不透明だ。
オラクル株は今が買い時か?
筆者の見立てでは弱気材料は説得力がある。したがって株価はさらに下がり得る。それはなぜか。貸し手がより神経質になるほど、インフラ整備がうまくいかないリスクは大きくなる。AIデータセンターの稼働が遅れれば、重くのしかかる利払い負担が一段と増す可能性がある。
さらに、テキサス州オースティンとカリフォルニア州レッドウッドシティのオフィス賃貸契約を解約するコストは、オラクルのバランスシートの重荷になるだろう。そこは、解雇された3万人の多くが働いていた場所だ。
最後に、オラクルのAIデータセンターの低い利益率は、価格ではなく品質で競争できない限り、上昇しそうにない。財務状態に疑問符が付くなか、オラクルの低価格だけでは、顧客にAWSやAzureからの乗り換えを促すには不十分かもしれない。
公平を期すなら、株価はすでにこれらすべてのリスクを織り込む水準まで下落している可能性もある。だが、IPOを見据えてOpenAIがコスト削減を進めるなか、オラクルの受注残のうち3000億ドルが、Yahoo Financeによれば2026年に140億ドルの損失を予測している企OpenAIからのものであり、さらに同社がAI動画生成ツール「Sora」を停止してコストを削減していると知っても、安心材料にはならない。


