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2026.03.31 12:30

採用担当者の8割がAIで作成した履歴書を「見破れる」と回答、最適な対策は?

Shutterstock.com

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「AI(人工知能)に書かせた履歴書を見破ることができる」という採用責任者は10人中8人に達することが、米国の採用責任者1000人を対象としたResume Genius(レジュメ・ジーニアス)の最新調査で判明した。

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筆者は以前の記事で、採用に決定権を持つ責任者の中で、「AI生成の履歴書が採用プロセスの遅延を引き起こし、選考を妨げている」と主張する者が3分の2以上に達しているという調査結果を紹介した。これは、履歴書に掲載されているスキルや経験が、応募者が本当に持っているものなのか、確かめることが難しくなっているためだ。

レジュメ・ジーニアスの調査は、最近の応募書類にみられる特徴に基づいて、AI生成の履歴書に対する採用側の見方を、より詳しく伝えている:

・採用責任者の79%が、「5年前と比較して、履歴書がより洗練され、見た目が良くなっている」と回答。
・「履歴書が個々の募集案件に、より合致した内容になっている」と回答した者も全体の約78%に達した。
・採用責任者の約76%が、「履歴書の全体的な質が、近年になって向上している」と指摘。

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しかし、レジュメ・ジーニアスが報告書で指摘しているように、「募集案件により合致している」としても、必ずしも個性があるとは限らない。AIツールは、求職情報の職務記述書の内容を即座に反映させ、キーワードを挿入することに長けている。これは応募者にとっては、必要な項目をすべて盛り込むのに役立つが、逆に応募書類の没個性化を招きかねない。

採用責任者のあいだでは、以下のような意見が広がっている:

・5人に4人が、「AIに書かせた履歴書は、たいていの場合見破ることができる」と回答。
・「完全に、あるいは一部がAIによって生成されているように見える履歴書が多い」とした者が約77%に達した。
・さらに69%が、「5年前と比べて、履歴書が一般的、あるいは画一的になっている」と回答。

加えて、採用責任者の約4人に3人が、以下の見解に賛同している:

・応募書類の作成にAIの助けを借りた場合、応募者はそれを明記すべきだ。
・AIに書かせた履歴書では、応募者が本当に成し遂げた実績が何なのかわかりにくい。
・AIに頼りすぎると、かえって「応募者のスキルが低い」という印象が残る。

レジュメ・ジーニアスは、「同時に、採用責任者の中には、AIを使いこなしていることを前向きに評価する見方もあったが、意見は二分されている」と指摘している。

AIの使用については、採用責任者の約59%が、応募者の適応性の高さを示すものとして評価した。効率の良さを示している、という意見も全体の約半数に達した。

「この履歴書はAIによって書かれている、と採用責任者が推察する根拠は、多くの場合、明らかな一つの問題点があるわけではない」とレジュメ・ジーニアスは述べている。「むしろ、全体的な印象が判断材料になる。文章のトーンが、本来あるべき姿からズレている、あるいはディテールが薄いといった印象だけでも、疑いの念が起きるのに十分であることが多い。そして大半の採用責任者は、こうしたシグナルに気づいていると回答している」

次ページ > AIに履歴書を作成させる時に避けたい3つのポイント

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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