3. AIが必要以上に「盛って」いないか、人間の目でチェックする
AIが生成した履歴書は一般的に、実際よりもよく見せようとしている、との印象を残すものだ。これは、AIにはほぼ常に、ユーザーを満足させ、気分を良くさせるようなバイアスがかかっているからだ。
ある役職に合わせて履歴書を作るように頼むと、ChatGPTはあらゆる手を尽くして、ユーザーの期待に従おうとするはずだ。だがその努力が行き過ぎると、ユーザーの実際の職歴には含まれていない経験や実績、スキル、役職をでっち上げることさえある。
ゆえに、ChatGPTを使う時の最善のアプローチは、以下のようなものになるはずだ:
・最初の草稿、あるいはざっくりとしたアウトラインの作成。履歴書をどのようなフォーマットにするか、そこに含めるべき主要なスキルや要件が何になるかを見極めるために使う、というやり方だ。草稿を生成したあとは、自分ならではの言葉遣いや表現を用いて大幅に改稿し、さらに各セクションを見直して、正確な記述になっているか確認しよう。
・あるいは、自分で一から書いた履歴書をもとに、最終稿の作成、文法チェック、採用管理システム(ATS)への最適化、専門分野に即した読みやすい表現にする、といったかたちでAIを使う方法もある。
どちらにしても、最終稿ができたら、人間の感覚で見ておかしなところがないか必ずチェックしよう。また、採用面接の場で、履歴書の記述について、自信をもって即座に根拠を示せるようにしておくのが重要だ。こうしたプロセスを経ておかないと、「AIを駆使する能力がある」ことが、全体的に見た有能さにはつながらず、裏目に出てしまう。
ここまでの話をまとめると、採用プロセスは、もっと人間味のあるものであるべきということだ。これは、採用責任者の側からだけでなく、この記事を読んでいる応募者の側についても当てはまる。職探しで勝利を収め、意中の役職を射止めたいのなら、人間ならではのスキルで、一歩先を行く必要がある。
そして、応募者がこのスキルを持っていることを示す最初の見せ場が、「履歴書の書き方」なのだ。


