UNDER 30

2026.04.10 13:15

神木隆之介×大森時生 「現実とフェイク」の境目をなくす挑戦

神木隆之介(俳優)×大森時生(テレビ東京)

神木隆之介(俳優)×大森時生(テレビ東京)

TXQ FICTION第5弾となる『神木隆之介』(全4回)が3月23日に最終回を迎えた。

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Forbes JAPAN 30 UNDER 30アルムナイの大森時生が手がけるこのフェイクドキュメンタリーシリーズTXQ FICTIONは、第1弾『イシナガキクエを探しています』(2024年4月)の放送以降、弾を重ね、ファンによる考察も熱を帯びている。今回は俳優として長年キャリアを築いてきた神木隆之介が本人役で登場し、タイトルにもその名を冠した意欲作となっている。


今回、『神木隆之介』の制作が実現したのは、神木からのオファーがきっかけだった。

元々フェイクドキュメンタリーのファンでTXQ FICTIONには第2弾作品の『飯沼一家に謝罪します』を見てハマったという。一連の流れは、作中で描かれているそれとも重なる。

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「僕自身、ファンとして次回作をずっと楽しみにしているので、仮に(出演オファーが)通らなくても、何かご一緒できたらすごく幸せだなと思った。それでコンタクトを取ってみたら”ぜひ”と言っていただいて」(神木)

神木隆之介
神木隆之介

本人から直々のオファーは非常にうれしかったと振り返る大森だが、一方で難しい仕事になるだろうという感覚も持っていた。

「国民的というか、知らない人がいない人を起用してフェイクドキュメンタリーを撮ると、作中で神木さんが亡くなったとしても、本人は生きているってなった瞬間に物語が成立しなくなるし、子どもの頃こういうことがあったとかも(神木が)2歳から出られているから一般的な俳優さんよりもさらに難しいなと思った。逆にそこが面白いとも感じました」(大森)

「本人役」だからこそのこだわり

神木が登場するフェイクドキュメンタリーをいかに成立させるかーー。考えた末に完成したのが『神木隆之介』だ。

制作に入る前には、大森のほか寺内康太郎監督らTXQ FICTIONそしてスタッフと、神木のフェイクドキュメンタリー観に差があるとお互いにとって良い結果にならないと考え、叩き台となるプロットを用意して話し合いの時間も設けた。

寺内は「話し合いの結果、一切不安はなくなり、絶対に面白いものが作れると確信しました」と振り返る。神木自身も大森らに全幅の信頼を寄せ、自身の過去の作品やインタビューでの発言、SNSでの発信を共有して、ストーリー作りに協力したという。

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文=尾田健太郎

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