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2026.03.25 18:00

純資産1.8兆円超がスタートライン、「世界のスポーツチームオーナー長者番付 トップ25」2026年版

LVMH会長ベルナール・アルノー(ToninT / Shutterstock.com)

LVMH会長ベルナール・アルノー(ToninT / Shutterstock.com)

フォーブスは米国時間3月12日、「世界のスポーツチームオーナー長者番付 トップ25」2026年版を発表した。これは、フォーブス「世界長者番付(World’s Billionaires List)」2026年版のうち、特定スポーツリーグのチームを支配権(過半数株式。持株会社を通じた支配も対象)を保有するオーナー上位25人を抽出したランキングだ。

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今回登場する25人の総資産は9030億ドル(約142.7兆円。1ドル=158円換算)に達し、1位には新たにフランスのLVMH会長ベルナール・アルノー(77)が浮上した。2年連続で首位だったスティーブ・バルマーは3位に後退し、2位にはウォルマート創業家のロブ・ウォルトンが入った。

LVMH会長ベルナール・アルノーが首位に、25人の合計資産は約142.7兆円

世界のスポーツチームオーナー長者番付 トップ25」2026年版に名を連ねる富豪は、一般的にNFLやNBAのように、すべてのフランチャイズの価値が30億ドル(4740億円)を上回る人気リーグのチームを保有している。しかし、2026年の首位となったベルナール・アルノーは、比較的低い評価額のクラブを保有している。

フランス人実業家アルノーの推定純資産は1710億ドル(約27兆円)で、2026年版フォーブス世界長者番付では7位に入っている。彼は、フランスのサッカークラブ「パリFC」を、2024年に同クラブの過半数株式を取得した家族の持株会社を通じて支配している。この取引における同クラブの評価額は、約1億ドル(約158億円)と報じられた。

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アルノーの資産は、ロサンゼルス・クリッパーズのオーナーであり、マイクロソフト元CEOでもあるスティーブ・バルマーを450億ドル(約7.1兆円)上回る。バルマーは過去2年間、世界で最も裕福なスポーツチームオーナーの座にあったが、現在の資産は1260億ドル(約19.9兆円)とされる。

パリFCが1部リーグに昇格したことで、アルノーが初めてランキングの対象に

アルノーが首位に立った背景には、彼が保有するパリFCが2部リーグ(リーグ・ドゥ)から1部リーグ(リーグ・アン)に昇格したことが挙げられる。フォーブスは、「世界のスポーツチームオーナー長者番付 トップ25」2026年版の対象を、フランスの「リーグ・アン」を含む主要リーグのチームの過半数株式を保有するオーナーに限定している。アルノー家が買収した当時、パリFCは2部リーグの「リーグ・ドゥ」に所属していたため、LVMHの会長兼CEOであるアルノーはリストの対象外だった。しかし、パリFCは2025年シーズンを2位で終え、1部に昇格した。

スティーブ・バルマーはマイクロソフト株の変動で3位に後退、ロブ・ウォルトンが2位に浮上

バルマーは2026年、スポーツオーナーの中で3位に後退した。彼の資産は2025年の1180億ドル(約18.6兆円)から7%増の1260億ドルル(約19.9兆円)となったが、この1年でマイクロソフトの株価は大きく変動した。同社の株価は2025年10月に過去最高値を記録したものの、その後はAIブームに伴うコスト増や競争激化がソフトウェア企業の重荷となり、25%下落した。こうした中、彼を追い抜いて2位に浮上したのが、ウォルマート創業家の一員でデンバー・ブロンコスのオーナー、ロブ・ウォルトンだ。ウォルトンの資産は、2025年の1100億ドル(約17.4兆円)から33%増の1460億ドル(約23.1兆円)に上昇した。

25人全員の純資産が初めて「100億ドル(約1.6兆円)」超え、25位は111億ドル(約1.8兆円)

世界のスポーツチームオーナー長者番付 トップ25」2026年版の25人の総資産は9030億ドル(約142.7兆円)で、2025年の6070億ドル(約95.9兆円)から49%増と大幅に上昇した。2026年は25人全員の資産が初めて100億ドル(約1.6兆円)を超え、最低ラインはアトランタ・ファルコンズのオーナーであるアーサー・ブランクの111億ドル(約1.8兆円)に上昇した。これは、チームのオーナーになる前に、スポーツ以外の事業で財を築いた富を築いた新世代のオーナーが増えていることを示している。かつてのように、数十年前に安価で取得したチームの価値上昇に資産の大半を依存する富豪は減っている。

サッカーチームオーナーが最多13人を占め、ハルトノ兄弟など3人が2026年新たにランクイン

NFLは世界で最も価値の高いスポーツリーグだが、長年にわたり家族経営のフランチャイズが多くを占めているため、「世界のスポーツチームオーナー長者番付 トップ25」2026年版に入ったオーナーは8人にとどまった。NBAも同様で、7人のみだった。一方、最も多くのオーナーがランクインしたのは、サッカーで、7つのリーグにまたがる13人が名を連ねている。

2026年はワールドカップの開催を控える中で、富豪たちはこの競技への関与を深めている。ただし、デビッド・テッパー、スタンリー・クロエンケ、ロバート・クラフト、アーサー・ブランクなどの4人のメジャーリーグサッカー(MLS)のオーナーはいずれも、より高い価値を持つNFLチームも保有している。

世界のスポーツチームオーナー長者番付 トップ25」2026年版には、アルノーのほかに3人の富豪が新たに加わった。インドネシアのビリオネアで、兄マイケルとともにイタリアのサッカークラブ「コモ1907」を所有するR・ブディ・ハルトノ、MLSのスポルティング・カンザスシティの新オーナーであるピーター・マロック、そしてプレミアリーグのエバートンとセリエAのASローマを所有するダン・フリードキンだ。

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翻訳=上田裕資

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