アート

2026.04.25 14:15

寿司×アートで日本文化を世界に届けるkiyuu.│20 HOT CREATORS

回転寿司をモチーフとした作品「Osushi de show – Kohada」

回転寿司をモチーフとした作品「Osushi de show – Kohada」

Forbes JAPAN 2026年3月号は「20 HOT CREATORS 進化するクリエイター経済」特集。

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日本の基幹産業として位置づけられているコンテンツ産業は、2033年には海外売り上げ額20兆円規模を目指す成長領域。経済界からもコンテンツ産業を含むエンタメ・クリエイティブ領域全体が成長市場としてとらえられ、資金の流入が進む。

そんな市場において存在感を強めているのが、IPを起点に新たな需要を創出し産業としての広がりを生み出すクリエイターたちである。本特集では、作品や世界観を核に、シーンを形成しながら市場を拡張していく今注目のクリエイター20人を紹介している。

その中の一人が、食とファッションを繋ぎIPビジネスの新たな地平を拓くkiyuu.(アートディレクター・3DCGアーティスト)である。

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kiyuu. │ アートディレクター・3DCGアーティスト

東京を拠点に、ファッションやカルチャー文脈における消費構造、時間感覚、記号性などをテーマに作品を制作。代表作のひとつである回転寿司をモチーフとしたグラフィックシリーズは、日本文化の象徴でもある回転寿司を、衣・食・住が溶け込む現代社会に模して、作品の主要素として取り入れている。SNSを核としたダイレクトな評価システムのなかで自身のクリエイションを磨き上げ、一貫した作家性で話題に。KUROMIアーティストプロジェクトのアートディレクション、NIKEやKEENなどのキービジュアルも手がける。

「自分の表現したいことを、いかに商業的な価値へと落とし込めるか」

そう語るkiyuu.は、「お寿司」をモチーフにしたアート作品が代名詞。2025年6月には渋谷・神宮前のギャラリーで自身2度目の個展「osushi de show vol2.0 "shun"」を成功させた。ただ、こうしたアート作品の制作を手がけるだけでなく、アートディレクターとしてプロジェクトの手綱も握る。これまでにキャラクターのKUROMIや、NIKEといったグローバルブランドとのプロジェクトを成功させてきた。

キャリアの出発点は、「組織への違和感」だった。大学でプロダクトデザインを専攻した後、Webデザイン会社に就職。ただ、幼少期からジャズダンスやアートなどで表現を突き詰めてきたkiyuu.は「もっと表現したい」という気持ちが湧き、別の道へ進む決意をした。

次ページ > 作品の核にあるのは、「食」と「衣」のかけ合わせ

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