起業家

2026.03.24 09:30

米、新規設立企業の約50%が女性創業 組織でのキャリアに見切りをつけた彼女たちが新天地で追い求めるもの

Shutterstock.com

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米国では、女性が労働力のほぼ半数を占めているにもかかわらず、リーダー層への登用率は依然として低い水準にとどまっている。リンクトインの最新調査によれば、女性は労働者全体の44%を占めている一方、指導的地位に就いている割合は31%に過ぎない。男女平等の実現に向けた進展も、近年は停滞している。

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こうした中、女性の起業率が急速に高まっている。金融サービス大手ウェルズ・ファーゴが発表した2026年度版レポート『The Impact of Women-Owned Businesses』によると、米国における女性オーナー企業は1570万社に達し、全企業の40%以上を占めている。企業内でのキャリアパスが停滞する中、多くの女性プロフェッショナルにとって、起業は自律的な働き方や社会への影響力、さらには長期的な資産形成を実現するための有力な選択肢となりつつある。

企業リーダー層に残る男女格差

女性の労働力参加率や教育水準はこの数十年で大きく向上したが、企業のリーダー層に至る道のりはいまだ平等とは言い難い。リンクトインのデータによると、2015年から2022年にかけては着実な進展が見られたものの、その後はほぼ停滞しており、過去1年ではリーダー職に占める女性の割合はわずか0.1ポイントの増加にとどまっている。

女性が企業のリーダー層を目指す上では、次のような障壁が存在している。

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・管理職への最初の昇進段階で女性の割合が大きく落ち込む「ブロークン・ラング(壊れた段)」
・副社長クラスから経営幹部層にかけて、女性比率が急激に低下する傾向
・昇進ペースの遅れや、出産・育児などに伴うキャリアの中断
・経営幹部への昇進を後押しする後援者や、有力な人的ネットワークへのアクセスの不足

こうした障壁は時間とともに積み重なり、多くの女性が上級管理職へ昇進することをいっそう困難にしている。アドバイザリーおよび投資会社「コンタリアン・シンキング(Contrarian Thinking)」の創業者、コディ・サンチェスは次のように指摘する。

「企業は自律的なキャリア形成を促しているように見せながら、その裏では昇進の機会を削減している。組織のフラット化やキャリアサイクルの長期化によって、昇進のチャンスそのものが減少し、限られたポストに多くの人材が停滞している」。

こうした壁に突き当たる中で、多くの女性が企業組織の外に自らのチャンスを求めるようになっている。

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編集=朝香実

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