女性オーナー企業の規模拡大に向けて
女性による起業の増加に比べ、売上や雇用といった経済的規模が十分に伴っていない状況を改善するには、成長を支えるリソースへのアクセスをより広く確保することが求められる。女性による起業は急速に増加している一方で、多くの企業が依然として構造的な障壁に直面しており、アーリーステージを超えて事業規模を拡大することが難しい状況にある。
この格差を埋める上で、以下のような取組みが有効である。
・SBA融資や地域開発金融機関、助成金、マイクロローンを通じた事業規模に見合う資金調達手段の拡充
・事業拡大の過程にある企業に対するメンターシップや技術指導、アドバイザリーの提供
・女性オーナー企業と政府・企業の契約を橋渡しする認証制度や調達プログラムの効率化
・支援が不十分な地域における、インフラ整備および産業特性に即した支援の実施
・起業家それぞれのニーズや経験を反映した支援プログラムの策定
金融機関、民間企業、そして公的支援プログラムの連携を深めることも、中小企業の成長を支えるよりエコシステム全体の強化につながるだろう。
女性がリーダーシップを切り拓く二つの選択肢
起業は、自律性やリーダーシップ、そして経済的影響力を築くための意識的な選択肢となっている。「今後10年間で、企業買収やフランチャイズなどの手法を通じて1000万ドル~5000万ドル(約16億円~80億円)規模の企業を率いる女性が大幅に増えるだろう」と予測する。
多くのプロフェッショナルにとって、起業に限らず事業を所有すること自体が、リーダーシップへの新たな道として注目されつつある。
「ゼロから事業を立ち上げるのは魅力的だが、既存の事業を買収することで、目立たずして億万長者になる人が増えている」とサンチェスは付け加える。
起業や事業所有という道を進む女性が増える中で、ビジネスの成長を支えるリソースへのアクセスを広げることは、女性リーダーが経済界で活躍する新たな時代を切り拓く大きな原動力となるはずだ。


