アジア

2026.03.20 14:00

マレーシアの大富豪アルブカリ、約1210億円規模のLNG施設建設に向け承認取得

Danil Shamkin/NurPhoto via Getty Images

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マレーシアを拠点とするエネルギー関連企業のガス・マレーシアは、同国北西部に液化天然ガス(LNG)の再ガス化施設および浮体式貯蔵施設を開発するための承認を得た。同社は、マレーシア人富豪のサイド・モクタール・アルブカリ(Syed Mokthar Albukhary)が所有するMMCコーポレーションの支援を受ける。

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このLNG施設の建設費用は最大30億リンギット(約1210億円)にのぼり、マレーシア北西部にあるケダ州ヤンの沖合に設置される。2029年の操業開始時には、年間600万トンの処理能力を持つとされる。

ガス・マレーシアが証券取引所に提出した声明によると、同社はエネルギー委員会から着手許可書を受け取り、詳細な設計、資金調達、敷地造成作業などを含む段階へ移行する。今回の承認は、特定の期限内に規制要件を充足することを条件としているという。

この再ガス化ターミナルは、MMCコーポレーションとSKSコーポレーションの合弁事業である144億リンギット(約5846億円)規模の「プラウ・ブンティン統合開発計画」の一部だ。同プロジェクトには、出力1600メガワットのコンバインドサイクル発電所、船から船へガスを移送するハブ、およびLNGターミナルの開発が含まれる。

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高校中退後に米商人としてキャリアをスタートさせたアルブカリは、フォーブスのリアルタイムデータで推定資産36億ドル(約5700億円)を誇るマレーシア有数の富豪だ。その資産の大部分は、MMCコーポレーションの株式と、主に自動車関連事業を手がけるDRB-ハイコムの株式による。

アルブカリが2021年に非公開化したMMCコーポレーションは、タンジュン・ペラパス港など複数のマレーシア主要港に加え、クアラルンプール、ランカウイ島、ペナン島のクルーズターミナル、さらには同国南部ジョホール州にあるスナイ国際空港を運営している。

世界で最も混雑する航路の1つであるマラッカ海峡周辺で7つの港を運営するMMCポートは、2025年9月にマレーシア証券取引所への上場承認を得た。しかし、計画されていた新規株式公開は現在延期されている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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