宇宙

2026.03.25 17:00

SFの世界を現実のものにする10ステップ、技術革新の舞台裏

stock.adobe.com

彼は、配備されるすべての宇宙技術は、ロケットに搭載されて地球の成層圏を越えなければならないと指摘した。

advertisement

「これは、いま宇宙で作れるものに対して、実にばかげた制約になっています」と彼は言う。「Rendezvousが突破しようとしているのは、その制約です。地上で衛星や宇宙機を作ってからロケットに収まるよう折りたたみ、宇宙に着いたら展開されることを願うのではなく、MITが開発した技術を使ってモジュール式の部品を宇宙へ送り、宇宙空間で宇宙機を組み立てます。ミッションが何を必要としようと、我々はそれを作れるのです」

イオン衝撃と、宇宙イノベーションにおける環境面の懸念

ナタラジャンは宇宙展開における重要な要因として、放射線を挙げた。

「まだ解けていないが、いずれ解くことになる非常に根本的な物理の問題があります。それは耐放射線性に関する問題で、我々にはまだその能力がないということです。言うまでもない理由から鉛は使えません。解くべきだとわかっていて、解ける問題ですが、そこにもっとエネルギーを注ぐ必要があると思います」

advertisement

これを読んで私は考え始めた。ロボティクスと製造における自律性の能力を踏まえると、結局は鉛を使うことになるのではないか、と。

「宇宙には独特なことがいくつかあります」とランドンは言い、放射線に関するナタラジャンの見解に同意しつつ、Osiris Rexと呼ばれるNASAのプロジェクトでの自身の仕事を説明した。「宇宙では極端な温度になり、真空で、地上で慣れているよりも放射線が強い。だから、そうした独特な側面をすべて織り込んで計画し、設計しなければなりません。さらに、通信における光速のように、決して破れない物理法則があります。特に深宇宙探査においてはそうです」

「軌道環境のいわばデジタルツインを作ろうとする際に、我々が欠いている大きな点が1つあります。それは、軌道上の宇宙天気の状態を24時間365日で実際にどう監視するか、ということです」とロドリゲスは問うた。「適切な評価と測定をどうやって得るのでしょうか」

放射線と宇宙のルールをさらに

「私自身の仕事の多くは、大きく言えば、物質と放射線の相互作用がもたらす影響を理解することにあります」とナタラジャンは説明した。「というのも、すべての天体は何らかの波長で放射線を放出しており、放出される放射線の種類やエネルギーが電磁スペクトルのどの範囲で出てくるかを決める、極めて特有の物理プロセスを持っているからです。組織の損傷という問題があり、それが問題だと我々はわかっています。だが機器にとっても、劣化や故障の原因となり、電子機器にも影響し得ることもわかっています」

次ページ > 放射線への対策として3つの重要な戦略

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事