宇宙

2026.03.18 16:00

西の夕空に光る一番星、「宵の明星」のシーズンが始まった 細い月との共演も

細い月と金星(Matt Champlin/Getty Images)

金星が見ごろとなるのは地球から見て太陽の手前に位置する「内合」の前後で、これは約1.6年周期で訪れる。内合の前は夕方~宵の西の空に「宵の明星」として輝き、内合を過ぎると、こんどは明け方の東の空に「明けの明星」として現れる。この現象は、金星が地球よりも内側の軌道で地球を追い越すために生じるものだ。

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地球と金星の公転軌道と位置関係(国立天文台)
地球と金星の公転軌道と位置関係(国立天文台)

金星の軌道

金星は水星と同じく、地球の内側を公転している内惑星だ。太陽からの見かけの距離が近いため、そのまぶしさに隠れてしまいがちで、地上から観測できるのは日の出の直前か、日の入り直後のどちらかに限られる。1月に太陽の向こう側にいったん隠れたのち、今は徐々に太陽の輝きの中から姿を現しつつあるところだ。

地球が太陽を公転するのに365日かかるのに対し、金星は224.7日で太陽を1周する。今後7カ月間かけて金星は地球に追いつき、10月24日(赤道座標系では22日)に内合となって地球を追い越すとき、再び太陽のまばゆい輝きの中に消えていく。

ところで、地球から見た金星の動きには、ほぼ8年周期で繰り返されるパターンがある。地球が8回公転する間に金星が13回公転することに起因するもので、金星は約8年ごとに、同じ日付で同じような空の位置に観測できる。

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また、金星の自転周期は約243日(地球日)で、公転周期より長いため、金星では「1日が1年よりも長い」という面白い現象が起こっている。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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