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2026.03.18 12:30

ワーナーCEO、パラマウントによる買収で約1061億円を得る見込み

JC Olivera/Variety via Getty Images

ザスラフはメディア事業の幹部として数十年にわたり数億ドル(数百億円)単位の報酬を稼いできた。2021年にはディスカバリー・コミュニケーションズのCEOとして2億4600万ドル(約391億円)以上、2014年には約1億5200万ドル(約242億円)を得ている。近年の給与は300万ドル(約4億7700万円)だが、株式報酬やボーナスによって総額が押し上げられている。

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ザスラフは1985年から1989年まで法律事務所ルブーフ・ラム・レイビー&マクレーで弁護士として勤務した後、NBCに入社し、CNBCやMSNBCの立ち上げを支援した。2006年にNBCを去ってディスカバリーのCEOに就任。ディスカバリーがAT&T傘下のワーナーメディアと合併し、2022年にWBDのCEOに就任するまでその職を務めた。

パラマウントとの合意署名の4日後、ザスラフは400万株以上のWBD株を売却して1億1410万ドル(約181億円)を得た。当局への提出書類によると、同日には他のインサイダー8人も9800万ドル(約156億円)以上の株式を売却しており、その中には約2800万ドル(約45億円)相当の株式を売却したグンナー・ウィーデンフェルスCFOも含まれている。

WBDの開示によると、パラマウントのデビッド・エリソンCEOと、その父でオラクル会長のラリー・エリソンは2025年9月、ザスラフに対し「数億ドル(数百億円)」規模の報酬パッケージを提示して接触した。デビッド・エリソンは、2度目の買収提案の中でザスラフに新会社の共同CEO兼共同会長のポストを打診したが、ザスラフはエリソン親子に対し「現時点でそのような取り決めについて話し合うのは不適切だ」と回答していた。

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2月、ネットフリックスが買収交渉から撤退したことで、パラマウントがWBDの買収権を獲得した。ネットフリックスは2025年12月、WBDのスタジオ部門とストリーミング部門を827億ドル(約13.1兆円)で買収することでWBDと合意していたが、その数日後にパラマウントが1080億ドル(約17.2兆円)の買収案を提出した。パラマウントは2026年年2月、1株あたりの提示額を30ドルから31ドルに引き上げ、WBDの企業価値を約770億ドル(約12.2兆円)と評価した。

それに対しネットフリックスは、パラマウントの修正案に対抗することは「もはや財務的に魅力的ではない」とし、以前の合意は「適切な価格であれば『あると望ましい』ものであったが、いかなる価格でも『不可欠な』ものではなかった」と述べた

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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