経済

2026.03.18 07:30

石油枯渇の危険性が最も高い国々──日本は大規模な戦略備蓄により200日程度しのげる

Wayne Eastep / Getty Images

IEAは側面支援を行う予定だが、それだけでは穴を埋められない

これらの国々は、どうやってやり繰りするのか。国際エネルギー機関(IEA)は今後数カ月で4億バレルを放出し、周辺部分で支援する意向だが、それだけでは不足分を埋められない。しかも備蓄は補充が必要なため、需要を将来に先送りするだけでもある。

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ベトナムは在宅勤務を命じスリランカは週休3日制を導入

需要を減らすことは、ある程度は助けになる。ベトナムは在宅勤務を命じた。タイでは公務員に階段の利用が命じられている。スリランカでは政府が週4日勤務制を導入した。

エネルギー源の多様化に向け、韓国は石炭火力発電所の段階的廃止を一時停止

より良い選択肢は、エネルギー源の多様化である。韓国は、石炭火力発電所の段階的廃止をいったん停止し、やり繰りのために原子炉を増強することを決めた。

中国は石炭燃焼を増やす余力を備える上、新たに再生可能エネルギー発電を追加予定

中国にも石炭燃焼を増やす余力が十分にある。バーンスタイン・リサーチによれば、中国の石炭火力発電所は能力の半分程度で稼働している。さらに中国は風力と太陽光を大量に建設してきたため、今年は新たに約500テラワット時の再生可能発電を追加する見込みだ。これは重要な転換点となる。中国が追加する再生可能電力が、電力需要の増加分の全体を上回ることを意味し、ホルムズから不足する原油やLNGの穴埋めにも有効となるからだ。

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時間が経てば事態は緩和、イランは年末までに輸出を再開する可能性

時間がたてば状況は緩和する。エナジー・アスペクツは、仮にホルムズが米国関連のタンカーに対して閉鎖されても、イランは年末までに日量300万バレルの輸出へ戻る可能性が高いとみている。そして18カ月以内には、ベネズエラが100万バレル増産して日量約130万バレルまで引き上げると予想される。

米国では、石油掘削会社が休止していた掘削リグを再稼働

米国では、石油掘削会社が休止していた掘削リグの再稼働を始め、先週は2基を追加して稼働総数を553基とした。それでも昨年の同時期より39基少ない。現在、過去最高の日量1360万バレルを生産している米国の掘削会社は、年末までにそれを日量1400万バレルに近づけると見込まれる。

forbes.com原文

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