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2026.03.15 10:00

メタ株急落、AIモデル開発で苦戦で20%もの人員削減観測で

miss.cabul / Shutterstock.com

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メタ株は昨年8月のピークから23%下落している。

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先週、ソーシャルメディア大手メタはAIモデル「Avocado」のリリースを今月から5月以降に延期したと報じられた。

延期の原因は、AvocadoがOpenAI、Anthropic、グーグルの最上位製品ほどの性能を発揮できなかったためだとNew York Timesが報じている。メタは、同社のAI製品にGeminiモデルをライセンス供与で利用する可能性があるとTimesは付け加えている。

AIモデルの問題はメタにとって目新しいものではない。2025年5月には、Llama 4モデルの最大バージョンである「Behemoth」を延期した。初期バージョンが「誤解を招くベンチマーク結果を出した」ためだとBusiness Insiderは記している。

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こうした製品の問題があっても、同社のAI投資は止まらない。メタはトップクラスのAI研究者の採用に数十億ドルを投じ、AIデータセンター建設に6000億ドルを割り当てる計画で、今年の設備投資を88%増の最大1350億ドルに引き上げる見込みだとTimesは報じている。

キャッシュ流出の増加とAIモデルの精彩を欠くパフォーマンスを受け、何かを犠牲にする必要が生じる可能性がある。

どういうことか。メタは「従業員の20%以上を削減する」計画だと、事情に詳しい3人の情報筋がReutersに語った。メタの広報担当アンディ・ストーン氏は、この計画に関する質問に対して「これは理論的なアプローチに関する憶測の報道だ」と回答した。

割合でいえば、メタが報じられている人員削減はBlockの40%削減には及ばないと、筆者は先に指摘した。しかし、Reutersによるとメタは昨年末時点で約7万9000人を雇用しており、20%削減となれば1万5800人という、Blockの削減数のほぼ4倍に相当する大規模なものとなる。

メタ株は割安なのか。フェイスブックの親会社はOpenAI、Anthropic、グーグルといったライバルからAIチャットボット市場のリードを奪えないかもしれない。一方、広告プラットフォームにおけるAIが市場予想を上回る成長をもたらすなら、メタ株は上昇する可能性がある。

あるいは、投資家がメタの高額なAI投資と低いリターンに嫌気がさし、株価がさらに下落する可能性もある。両方の側面を探ってみよう。

メタは市場シェアを獲得できるAIモデルを投入できるか

メタには業界をリードするAIチャットボットの市場を拡大できる可能性のある優位性がいくつかある。しかし上述のLlama 4、Behemoth、Avocadoで見られたように、自社開発では繰り返し失敗している。

そこでメタは人材獲得に舵を切り、データラベリングスタートアップのScale AIの49%の株式を143億ドルで取得した。しかし、同社CEOのアレクサンダー・ワンをめぐる混乱やヤン・ルカンの離脱は、メタがAI人材から価値を引き出すのに苦労していることを示唆している。

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