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2026.03.11 11:00

著名投資家ビル・アックマンのパーシング・スクエア、ニューヨーク証取へのIPO申請

Sylvain Gaboury/Patrick McMullan via Getty Images

Sylvain Gaboury/Patrick McMullan via Getty Images

億万長者のビル・アックマンが設立したヘッジファンド運営会社、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントは米国時間3月10日、以前の株式公開計画が頓挫したことを経て、ニューヨーク証券取引所への新規株式公開(IPO)と新ファンドの立ち上げを申請した。

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証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、アックマンはヘッジファンド運営会社であるパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントと、クローズドエンド型ファンドのパーシング・スクエアUSAの同時上場を計画している。

提出書類によれば、アックマンはパーシング・スクエアUSAのために50億ドル(約7900億円)から100億ドル(約1兆5800億円)の調達を目指しており、投資家は1株50ドルで購入できる。

投資家がIPOでパーシング・スクエアUSAの株式を100株購入するごとに、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの普通株20株が交付される。

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株式公開に先立ち28億ドル(約4400億円)の出資コミットメントを確保したとするパーシング・スクエアは、IPOの価格決定後、この2社がティッカーシンボル「PS」および「PSUS」で独立して取引されることを見込んでいる。

2004年にパーシング・スクエアを設立したアックマンの推定純資産は、10日時点で90億ドル(約1兆4200億円)にのぼる。彼のヘッジファンドは約300億ドル(約4兆7300億円)の資産を運用しており、アルファベット、アマゾン、ブルックフィールド、ウーバーなど13社に集中的に投資している。

アックマンは近年、パーシング・スクエアの事業を拡大させてきた。2020年、アックマンは特別買収目的会社(SPAC)のパーシング・スクエア・トンチン・ホールディングスを立ち上げ、40億ドル(約6300億円)を調達してユニバーサル・ミュージック・グループの一部株式を取得することに合意した。SECがその取引に異議を唱えた後、アックマンは2021年に計画を撤回し、同社は後に清算された。

その後、彼は2024年2月にパーシング・スクエアUSAを発表し、IPOを通じて資金を調達する計画を立てていた。しかし、それらの計画は、アックマンが「IPO時に投資するよりも、上場後の市場で投資する方が(投資家にとって)利益になるのではないか」との疑問をもったことから、2024年7月までに白紙となった。2025年、パーシング・スクエアはハワード・ヒューズ・ホールディングスへの出資比率を引き上げたが、その際アックマンは、自社の戦略をウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイに近づけるようシフトさせていると述べていた

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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