成功の次のレベルが、さらなる昇給や昇進、褒賞ではないこともある。時には、ウェルビーイングを優先させ、自分の健康を維持し、アイデンティティを無傷に保つべきなのだ。持続可能なパフォーマーは、どう加速すべきかだけでなく、どう方向転換すべきかも熟知している。彼らは睡眠時間を削らず、心理的境界を築き、意図的に自分を仕事から切り離す時間を設ける。
持続可能な成功には、集中期と回復期のサイクルが必要だ。しかし、有害な成功のカルチャーにおいては、こうしたサイクルに価値が置かれることはほとんどない。賛美されるのはスタミナだ。そして、回復なきスタミナは、必然的に枯渇する。有害な成功を美化し、常に全力投球を要求する組織は、長い目で見れば、認知能力の枯渇、倫理の軽視、トップ・パフォーマーの人間関係の崩壊といったリスクを抱えている。
野心の在り方を再設計し、仕事の高い標準を、感情のコントロールや回復サイクル、持続可能な成功と共存できるようにする企業こそが、静かにライバルを引き離していくだろう。


