北米

2026.03.10 10:30

イラン女子校への凄惨な攻撃、米軍の関与裏付ける証拠が相次ぐ

Stringer/Anadolu via Getty Images

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調査報道機関のベリングキャットが公開し、ニューヨーク・タイムズが検証した動画には、イランの女子学校に隣接するイスラム革命防衛隊の施設に米軍の巡航ミサイル「トマホーク」が直撃する様子が映っていた。推定175人(その多くは女子校の児童)が死亡したこの攻撃に、米軍が関与したことを裏付ける証拠が相次いでいる。

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ホルムズ海峡に近いイラン南部の町、ミナブに攻撃が行われたのは2月28日のことだった。この日は、米国とイスラエル軍によるイラン国内への空爆が開始された初日にあたる。

プラネット・ラボが撮影し、ニューヨーク・タイムズが公開した衛星写真には、ミナブにある複数の建物に対する精密攻撃の痕跡が確認できる。また、米政府当局者が公開した地図も、米軍がこの一帯を標的にしていたことを示している。

ニューヨーク・タイムズによれば、動画内ではトマホークが着弾した際、シャジャレ・タイエベ女子小学校からすでに煙が上がっているのが見えるという。この建物はもともと軍事基地の一部だったが、少なくとも2016年以降は軍の施設から切り離されていた。

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この攻撃の動画は当初、イランのメフル通信が報じたものだが、その後、ベリングキャットの研究者やニューヨーク・タイムズによって本物であることが検証された。

動画に映っているのはトマホーク巡航ミサイルとみられるが、この種のミサイルをイスラエルやイランが使用している事実は確認されていない。

先週ロイターの取材に応じた米軍の調査官らは、調査は最終的な結論には至っていないものの、米軍に責任がある可能性が高いとの見方を示した。AP通信やウォール・ストリート・ジャーナルに対しても、当局者らが匿名を条件に同様の証言をしている。

ドナルド・トランプ大統領など米政府高官は、女子学校への着弾について米軍の関与を繰り返し否定している。トランプは7日、記者団に対し「私が見た限りでは、イランがやったことだ」と述べた。その直後に問われたピート・ヘグセス国防長官は、現在「調査中」としつつも、「民間人を標的にするのはイラン側だけだ」と付け加えた。ヘグセスの発言の後、トランプはさらに推測を重ね、「イランのミサイルは非常に精度が低く、まったく当たらない。だからイランがやったのだと考えている」と語った。

攻撃の直後、ネット上ではイランのミサイル誤射が原因だという噂が広まり、進路を外れて自国内に落下したとされるミサイルの画像が拡散された。しかし、ビジュアル調査の専門家らはこれを即座に否定した。ある専門家は、画像に映っていたミサイルの発射地点は小学校から800マイル(約1287キロメートル)以上離れたザンジャーン北西だと特定した

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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