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2026.03.07 09:17

英国で最も成長の速いスキル5選 LinkedInが2026年版を発表

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世界の労働市場は、地殻変動級の変化のただ中にある。インターネットの普及、2008年の世界金融危機、コロナ禍による雇用喪失といった同様の変化を乗り越えてきたにもかかわらず、いま私たちが経験しているAIが雇用可能性に与える影響は、おそらく求職者が生涯で目にする最大のスキルトランスフォーメーションとなるだろう。

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厳しい労働市場の影響はあらゆるところで感じられている。英国政府が先日発表したデータによると、失業率はパンデミック以降で最も高い5.2%に達した。国内の労働力が後れを取らないようにするため、科学・イノベーション・技術省は最近、2030年までに1000万人の労働者に無料のAI研修を提供するという政府の目標を発表した

求人が極端に乏しいとき、求職者が雇用可能性を高める最善の方法は、新たなスキルを身につけ、自分自身を差別化することだ。しかし、変化のスピードが追いつけないほど速い時代には、限られた時間とリソースをどのスキルに投じるべきかを見極めるのは容易ではない。とりわけ第一の目的が新たな仕事を得ることである場合はなおさらだ。

今週初め、LinkedInは年次2回目となる「Skills on the Rise」リストを公表し、英国の雇用主にとって最も成長が速く、需要の高いスキルを特定した。新たな職を探している人、スキルを高めたい人、キャリアパスを変えたい人、雇用可能性を強化したい人に向けて、LinkedInのデータに基づく英国で最も成長の速いスキル5つを紹介する。手法は後述する。

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1. AI、機械学習、生成系テクノロジー

AIの構築やAIツールのリテラシーがリストの最上位にあるのは驚きではない。英国はAIイノベーションの拠点であり、AIを活用し、理解し、構築し、大規模に展開できる能力は、雇用主からの需要が一段と高まっている。LinkedInは、この広範なカテゴリーの中で最も成長が速いスキルとして、プロンプトエンジニアリング、チャットボット開発、大規模言語モデル(LLM)、回帰分析、機械学習オペレーション/機械学習を挙げている。

2. データ戦略とワークフロー最適化

自動化によってデータ収集がかつてないほど速く容易になるなか、データを咀嚼し、効率的なワークフローを構築し、そして何より成長のための強固な戦略を策定することは、組織がROIを明らかにするうえで不可欠である。LinkedInによれば、このカテゴリーで最も成長が速いスキルは、データドリブンな意思決定、データストーリーテリング、ビジネスプロセス自動化、プロセス最適化、ワークフロー管理である。

3. オペレーションとリスク耐性

自動化とエージェント型AIがプロセス、ひいては部門全体を一変させつつあるにもかかわらず、オペレーションとリスク管理は依然として重要であり、この市場において非常に望ましいスキルである。背景には、テクノロジーが今後も産業をどう破壊し続けるのかという不確実性、規制圧力の高まり、複雑なデジタルトランスフォーメーションといった課題がある。この分野でスキルを高めるには、次の成長著しいスキルを改善するためのコースやリソースを探したい。ガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)、サイバーリスク管理、倫理的意思決定、法定報告、オペレーショナル・エクセレンス(OpEx)。

4. リーダーシップ、文化、コミュニケーション

いつの時代も同様に、いまはグローバルチーム全体で進行しているテクノロジー移行を円滑にするために、人間的なスキルが必要とされている。LinkedInによれば、このカテゴリーで最も成長が速いスキルは、リーダーシップ、プロジェクト管理、部門横断の協働、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン・ビロンギング(DEIB)、異文化コミュニケーションだ。感情知能、共感力、変化を通じた強い適応力を示せる求職者は、その強いヒューマンスキルゆえに強く求められている。

5. コマーシャル・インテリジェンスとデリバリー

経済が混乱する局面では、計画、交渉、収益成長に関するスキルは継続して重要である。スキルを磨きたい候補者は、戦略策定と分析、テクノロジーロードマッピング、営業交渉、収益成長戦略、リレーションシップ管理の専門性を高めることを検討するとよい。

方法論

LinkedInの「Skills on the Rise 2026」レポートは、英国で最も成長の速いスキルのリストを集計するための方法論として、次の点を示している。「LinkedInは、スキル獲得と採用成功という2つの柱に基づき、スキルの前年比成長を測定する。スキル獲得は、特定のスキルがメンバーのプロフィールに追加される伸びを測定する。採用成功は、特定のスキルを有し、過去1年に採用されたメンバーの増加を測定する。すべての指標の成長率は、2024年12月1日から2025年11月30日までのLinkedInデータを、前年の同期間(2023年12月1日から2024年11月30日)と比較することで測定される。ランキング対象となるには、分析期間を通じて十分な代表性と活動量があることが必要だ。

「データはすべてのスキルにわたり正規化される。語学スキル、基本的なデジタルリテラシースキル、過度に広範なスキルは除外する。リストは、共通する機能、技術領域、またはユースケースに基づいて個別のスキルをより広いカテゴリーに集約することで作成した」

forbes.com 原文

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