「若者の酒離れ」という言葉を耳にすることが増えた。飲み会文化も変わりつつあると言われるが、実際の酒好きたちはどのように酒とつき合っているのだろうか。匿名で趣味や境遇の近いユーザー同士が集まるコミュニティ型SNS「GRAVITY」は、酒好きが集まるコミュニティ「酒飲みの星」のユーザーを対象に、酒や飲み会に関するアンケート調査を実施。調査からは、日常的に酒を楽しむ人たちの飲み方や、飲み会に対する本音が浮かび上がった。
【調査概要】
調査名:「酒飲みの星」ユーザーアンケート
調査期間:2025年12月
調査対象:アプリ「酒飲みの星」登録ユーザー 219名
調査方法:インターネット調査

「自分のペースで楽しむ」が主流に
調査では、「酒飲みの星」コミュニティのユーザーの飲酒習慣についても尋ねている。回答を見ると「ほぼ毎日飲む」「週に何度も飲む」といった声が多く、晩酌など日常のリラックスタイムとして酒を取り入れている様子がうかがえる。
飲酒量については「ほろ酔い程度」が多数派。一方で30代では「かなり飲む」が最多となるなど、世代による違いも見られた。全体としては量を競うような飲み方よりも自分のペースで楽しむスタイルが主流となっている。

酒離れが語られることも多いが、少なくとも酒好きのコミュニティにおいては飲酒習慣そのものが消えているわけではない。むしろアルコールは日常のリラックスタイムとして生活の中に自然に組み込まれている様子がうかがえる。
やはり強いビール人気
「一番よく飲むお酒」を聞いた質問では、男女・年代を問わずビールが圧倒的な支持を集め、第1位となった。続いてハイボールやサワー、日本酒、ワインなどが並び、シーンや気分に応じて飲み分けている様子が見て取れる。

酒の種類を見ると、特定の酒にこだわるというよりもその場の気分や料理に合わせて楽しむスタイルが広がっているとも考えられる。量を重視するよりも、酒そのものを楽しむ感覚が重視されているのかもしれない。
飲み会平均予算は3000〜5000円
1回の飲み会で使う平均金額については「3000〜5000円」が最多となった。次いで「5000円以上」もある程度の数を占めており、価格だけでなく居心地や満足感を重視する傾向も見られる。

この価格帯を見ると、飲み会は特別なイベントというより日常の社交の場として定着している様子もうかがえる。今日は軽く、今日はしっかりといった使い分けも、大人の飲み方のひとつなのだろう。
問題は酒ではなく「人、空間」
一方で「飲み会で一番疲れる瞬間は?」と言う質問には、酒そのものよりも人間関係や場の雰囲気に関する回答が多く寄せられた。
「上司や先輩とサシ飲み」(50代男性)
「飲みモチベが合わない人と飲む時」(30代女性)
「知らない土地の地元トーク」(30代女性)
「グダグダして、なかなか帰れない時」(40代女性)
「店が騒がし過ぎて会話できない時」(50代男性)
「酒癖の悪い人・悪口ばかりの会話・酔い潰れた人の介抱」(40代男性)
「歌を強要された時」(60代男性)
また女性からは、「クチャラー(口を開けて食べる)」「連絡先をやたら聞いてくる人」「お酌や取り分けを強要する人」と飲むのが嫌……と、マナーに関する意見も多く見られた。
今回の調査で浮かび上がったのは、「酒離れ」ではなく、強制的な雰囲気や人間関係のストレスが敬遠されているのかもしれない……ということだ。特に飲み会の満足度を左右するのは「誰と飲むか、どんな空間で過ごすか」といった要素が大きい。そんな価値観の変化が、いまの飲酒文化の背景にあるのかもしれない。



