教育

2026.03.05 09:16

10代の54%が宿題にAIチャットボット活用、Pew調査で判明

AdobeStock

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Pew Research Centerの新たな調査は、10代がチャットボットをどのように利用しているのか、そして利用の影響をどう捉えているのかを詳細に描き出している。

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約6割(57%)が情報検索にチャットボットを利用している。54%はチャットボットを「宿題を手伝う」ために使うと答え、47%は「楽しみや娯楽」のために使うと答えた。話を聞いた教育関係者は、その数字が自分たちの感覚では非常に低いと述べた。確かにAI企業は、学生を「支援する」ことを成長市場と見ているようだ。Companion社のEinsteinアプリは、次のような売り文句を掲げている。

彼は毎日Canvasにログインし、講義を視聴し、エッセイを読み、論文を書き、ディスカッションに参加し、宿題を提出する──すべて自動で。

オンラインでの批判を受けて、同社は方針を見直しているようで、現在はEinsteinのウェブページが404になっている。ただし、多くのAI企業は、より穏当な言い回しで宿題の「手伝い」や「個別指導」を提供している。

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42%は、記事や書籍、動画の要約にボットを使うと答えた。AIを使って画像や動画を作成・編集するという回答は38%にとどまった。感情的な支えや助言のためにチャットボットを使うと答えたのは10人に1人(12%)にすぎない。これは、チャットボットの「コンパニオン」の利用がはるかに広く浸透していると示唆してきた他の研究と比べると、かなり低い数値である。

こうした数値は、属性によって差がある。黒人の学生は全体として、ヒスパニックや白人の同年代よりチャットボットを使った経験がある割合が高い。「チャットボットを使ったことがある」と答えた生徒のうち、情報検索にチャットボットを使ったことがあると答えたのは、黒人とヒスパニックの10代で61%、白人の生徒では52%だった。最大の差は、おそらく最も懸念すべき点だろう。白人の10代のチャットボット利用者で、感情的な支えや助言のためにそのボットを使うと答えたのは8%にすぎない一方、黒人の10代の利用者では21%だった。

黒人とヒスパニックの学生は、学校の課題の「すべて」または「大半」をチャットボットにやらせていると答える割合が、はるかに高かった。「すべて/大半」グループを世帯所得で分解すると、さらに差が見えてくる。10代のチャットボット利用者のうち、世帯年収が3万ドル未満では20%が宿題のすべてまたは大半をチャットボットの助けで行っているのに対し、世帯年収が7万5000ドル超では7%にとどまった。

実に95%の10代が、チャットボットについて少なくとも多少は知っていると答えた。そのうち4分の1は、チャットボットを使いこなす能力について「非常に自信がある」または「かなり自信がある」と答えている。

Pewは、学生がどの程度の「手助け」を得ているかも調べ、10代の10%が宿題のすべてまたは大半にチャットボットを使っていると回答した。最も一般的な使い方はテーマの調査で、次いで数学の問題を解くことだった(AIは数学が苦手なことが多いだけに問題のある使い方である)。35%は文章の推敲にチャットボットを使っている。

10代全体の4分の1は、学校の課題においてボットが「非常に役に立つ」または「かなり役に立つ」と感じている。

10代の約60%は、学校でAIを使ったカンニングが「日常的に起きている」と考えている。「ほとんど起きない/まったく起きない」と答えたのは14%にすぎない。

AIが社会に与える影響については、31%が好影響を予測し、26%が悪影響だと見ている。一方、自分自身への影響について尋ねると、36%が好影響、15%が悪影響と答え、17%は分からないとした。自分の将来についても(41%対30%)、社会についても(35%対27%)、男子のほうが女子よりはるかに前向きだった。

前向きな未来を予測する人は、生活がより良く、より容易になり、学習に役立ち、人々をより効率的で生産的にすると述べている。否定的な影響を挙げる人は、依存の高まりや批判的思考・創造性の低下、そして人間の仕事が失われることを理由に挙げた。

具体的な職業について尋ねたところ、10代は採用判断、医療上の問題の診断、楽曲の作詞作曲、目的地まで車で送ることでは人間のほうが適していると評価した。一方で、技能を教えることについてはAIに分があると考えていた。

Pewは保護者にも、10代のチャットボット利用について尋ねている。保護者の51%は「子どもがチャットボットを使っている」と答えた一方、28%は「分からない」と答えた。42%は、チャットボットについて子どもと「一度も話したことがない」と答えている。そうした会話は、高所得の保護者のほうが行っている割合が高かった。

保護者は、調査で挙げられたチャットボット利用の多くに概ね肯定的だが、雑談や感情的な支え・助言のためにボットを使うことについては例外だった。高所得の保護者ほど、情報検索や楽しみ・娯楽といった用途により肯定的である。宿題の手助けについての承認は全体でほぼ横並び(60%弱)だったが、感情的な支えにチャットボットを使うことへの承認は、低所得の保護者のほうがほぼ2倍高かった。

この報告書には、10代(13〜17歳)1458人とその保護者から集めたデータが詰め込まれている。

forbes.com 原文

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