政治

2026.03.04 09:30

トランプ米大統領、スペインとの貿易断絶を警告 イラン巡る対立で

米国のドナルド・トランプ大統領。2026年2月24日撮影(Kenny Holston-Pool/Getty Images)

米国のドナルド・トランプ大統領。2026年2月24日撮影(Kenny Holston-Pool/Getty Images)

米国とイスラエルがイランと対立する中、スペインが米軍による軍事基地の使用を拒否したことを受け、ドナルド・トランプ米大統領は3日、スペインとの貿易を断つと宣言した。

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トランプ大統領はスコット・ベッセント米財務長官に「スペインとの全ての貿易を停止」するよう指示したと述べた。一方で、「米国が望めばスペインの基地を使用できる」と主張した。同大統領はさらに「誰もわれわれに基地を使用するなとは言わせない」と述べ、「明日、いや今日にでもスペインに関わる全ての取引を止めることができる」として、同国に対する禁輸措置の可能性をちらつかせた。

トランプ大統領はドイツのフリードリヒ・メルツ首相との会談で、この発言を行った。北大西洋条約機構(NATO)加盟国は昨年、2035年までに国防費を国内総生産(GDP)の3.5%に引き上げるという目標で合意したが、スペインのペドロ・サンチェス首相は「不合理かつ逆効果だ」として、同案が最終的に承認される前に拒否していた。今回の米独首脳会談でメルツ首相は、NATOは「スペインに国防費の増額を説得しようとしている」と説明した。トランプ大統領は、スペインには「優れた指導者」がいないと批判した上で、「われわれはスペインとは一切関わりたくない」と切り捨てた。

複数の報道によると、スペイン当局が自国の軍事基地をイランへの攻撃には使用させないとしたことを受け、米軍機は2日、スペインの基地を離れた。フォーブスはスペイン外務省に取材を試みたが、回答は得られなかった。

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サンチェス首相は2日、米軍によるイランへの空爆を「不当かつ危険な軍事介入」と指摘し、この空爆が「敵対的で不確実な国際秩序」の一因となっていると非難した。英紙ガーディアンは、スペインのホセ・マヌエル・アルバレス外相が、イラン国民に対する「民主主義、自由、基本的人権」を望むと同時に、スペインは自国の基地がイランに対する軍事作戦の拠点として使用されることを認めないと述べたと報じた。

米軍とイスラエル軍は2月28日、イランに対する攻撃を開始した。この攻撃で、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師が死亡した。トランプ大統領は当初、軍事作戦は「4~5週間」続くとしていたが、後に「われわれにはその期間をはるかに超えて作戦を継続する能力がある」と表明。2日には、「事実上無制限」の武器供給により米国は「永遠に」戦争を続けられると明言した。

一方のイランは報復としてイスラエルのほか、周辺の米軍基地や米大使館に加え、バーレーン、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)といった近隣諸国を空爆した。これまでに、少なくとも6人の米軍兵士が死亡している。トランプ大統領は3日、イランが「先制攻撃を計画していたと確信していた。私はそれを望んでいなかった」と述べた。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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