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2026.03.06 11:00

「10代で女子はスポーツをやめてしまう問題」にSOMPOが挑戦する理由

SOMPOホールディングスが、日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」とタイトルパートナー契約を結んでいると聞けば、意外に思う人も多いだろう。さらに取り組みの一環に「10代女子スポーツを取り巻く問題」の課題解決があるとなれば意外度は増すはず。

なぜSOMPOが? プロジェクトをリードするSOMPOホールディングス広報部ブランド・コミュニケーショングループの田中翔課長に聞いてみた。


——昨年の3月8日、国際女性デーに合わせてSOMPOホールディングスが発表した動画は衝撃的なものでした。静岡県の女子サッカー強豪校である藤枝順心高校の選手たちから語られたのは、「ユニフォームが白だと透けるのが嫌」「更衣室が少ない」といったこれまで声に出されなかった切実な「本音」でした。その後、藤枝順心でのヒアリングを起点とした全国調査を踏まえ、昨年12月には「10代で女子がスポーツをやめてしまう問題」という課題を提起しました。

さらに今年2月には、「なでしこジャパン」のユニフォームから「白」のパンツが消えたことが報じられました。御社の活動に端を発した声なき声のうねりが、社会の大きな流れを作り出しているようにも思います。

田中:全国47都道府県のスポーツをしている女子高生、親御さん、かつて高校時代にスポーツをしていた女性、高校女子スポーツ指導者あわせて2,167名からの回答を集計したアンケート結果を発表しました。そこで我々も驚いたのは実に74.1%の女子高生が「スポーツをやめたいと思ったことがある」と答え、その原因の一つとして約半数の生徒が「白いユニフォームで困ったことがある」と回答を寄せたんです。

このアンケートをとるまでには、いくつかのプロセスがありました。藤枝順心の選手たちの「本音動画」で部活動としての女子サッカーをめぐる「困りごと」を把握した私たちは、「#白ユニフォームに困る」「#女子更衣室がなくて困る」とハッシュタグ化して共感する仲間たちを探し集めました。

さらに藤枝市では選手、地元企業、自治体、学校関係者を巻き込んで「白ユニフォーム問題」についてのアイデアセッションを開催し、ある課題解決への一歩を踏み出すこともできました。

——この一連のプロジェクト「OUR STORIES」での大きな一歩と、女子スポーツをめぐる課題解決の展開については追ってお聞きするとして、なぜ保険グループのSOMPOがWEリーグと協働し、女子サッカー部が抱える問題を解決しようと動いているのか、教えてください。

田中:SOMPOグループは2024年7月からWEリーグのタイトルパートナーを務めています。女子サッカー・スポーツを通じて生き方の多様性を尊重するWEリーグの理念に共感してのことです。なぜ共感したか。それは我々のパーパス「“安心・安全・健康” であふれる未来へ」には、「誰もが自分らしく輝ける、自分らしい姿で生きていける」という想いが込められているからです。

「みんなが主人公になるためにプレーする」というWEリーグを私たちは単に応援するだけではなく、一緒に盛り上げていきたい。そのために我々ができることは何かを考えました。そしてたどり着いたのは、「困りごとの解決に向けて伴走支援する」という私たちの仕事の原点です。女子サッカーをめぐる「困りごと」を自分たちなりに調べ、課題を発見し、解決に導く何かができないかと。

そこで見えてきたのが、10代の女性アスリートが競技から離脱しやすいという現実でした。ユース世代の減少は女子サッカーにとっては非常に大きな問題であり、未来を担う女子アスリートたちの「挑戦」が閉ざされていることは社会の縮図と言っても過言ではありません。一人ひとりが自分らしく輝ける、多様性あふれる社会を実現することは私たちのパーパスの実現に他なりません。そう考え、女子サッカーをめぐる課題を起点としたプロジェクト「OUR STORIES」を立ち上げたんです。

SOMPOホールディングス広報部ブランド・コミュニケーショングループ 田中翔課長
SOMPOホールディングス広報部ブランド・コミュニケーショングループ 田中翔課長

「サッカーが大好き、でも……」の沈黙を探る

——「OUR STORIES」の施策第1弾がいきなり藤枝順心の選手たちとのコラボレーションだったことは、インパクト十分だったのではないでしょうか。

田中:何しろ全日本高校女子サッカー選手権で大会史上初の三連覇を果たした学校です。突然こうしたプロジェクトに協力してもらえないかと扉を叩くのは難易度が高いかと思い、まずはメールでアプローチしたところ、幸いにも直接お会いする機会をいただけることになりました。 満を持して藤枝へ伺い、練習後に監督をはじめ関係者の方々にプレゼンテーションをして、 「10代の女子がもっとサッカーを楽しみ続けられるために、私たちと一緒にチャレンジしませんか」と、私たちの想いのすべてをぶつけました。

「OUR STORIES」プロジェクトでは、10代アスリートが語る「本音」を集め共感するステークホルダーを探した
10代アスリートの「声」に耳を傾ける。「OUR STORIES」プロジェクトは、こうした対話の場から始まった。(画像:SOMPOホールディングス提供)

——そもそもサッカーが大好きで、いわば「生涯」続けたいはずのスポーツ。好きが根底にあるからこそ、学生たちも協力もしてくれた。

田中:ただ多くの選手たち、関係者に話を聞いていくうちにわかってきたことがあるんです。それは「サッカーが大好き、でも……」という、これまで言葉にしてこなかった、あるいは口に出すのはためらわれた「……」の部分の根深さです。諦めの気持ち、葛藤、飲み込んでしまった悩み。この沈黙に込められた想いに向き合うことこそが、女子アスリートたちの可能性を解き放ち、女子スポーツの未来を持続的なものにしていく鍵になると感じました。

——ユニフォームの色、更衣室の問題は「言っても無駄だと思った」「そういうものだと思って、疑問にすら思わなかった」、さらには「レギュラーから外されるかもしれない」という理由から声にすらならなかったという調査結果が、その壁の厚さを物語っています。

田中:女子スポーツの未来を限られたものにしてしまう原因の一つは「言ってもしょうがない」という、いわば「諦めの構造」の中で問題が放置され続けてきたことではないかと思います。

藤枝順心の動画撮影中、とある選手がつぶやいた忘れられない言葉があるんですよ。「思いっきりスライディングできない時があるんです」と。試合で勝つために普段から頑張っているのに、それができない時がある。三連覇する強豪校の子たちですら、木陰で着替えている現実。スライディングすることを躊躇させるユニフォーム。おそらく男性だったら悩むことはない事柄で、非常に衝撃を受けました。

「好き」が継続できる人生に寄与したい

——「OUR STORIES」は共創によるイノベーションを掲げ、さまざまなステークホルダーを仲間にしてこの問題を解決していくビジョンを描いています。プロジェクト始動から1年。これからどんな展開を目指しているのでしょうか。

田中:この1年で、プロジェクトは「課題提起」のフェーズから、具体的な「アクション」のフェーズへと大きく前進しました。藤枝市で開催したアイデアセッションが転換点となり、サッカーショップの老舗KAMOさんのサポートを得て、白色だったハーフパンツを紺色にした新ユニフォームを開発。この新ユニフォームは、昨年末の全日本高校女子サッカー選手権において、藤枝順心高校に正式採用されています。

また、「更衣室がない」という課題に対しては、静岡銀行さんのご協力により防災用テントを活用するアイデアが具現化に向けて動き出すなど、ゆっくりですが、でも確実に女子サッカーを取り巻く環境改善へ貢献できているのではないかと感じています。

さらにはありがたいことに、12月に開催した「未来共創セッション」後に、大学関係の方にも複数お声がけいただいて、「OUR STORIES」のメンバーが大学の講義でお話する機会も得ました。そうするなかで、「高校女子サッカー」の枠を超えて、別競技や年代の新しい課題も見つかってきています。

一方で 、新しい仲間もどんどん増えています。静岡から始まったこの取り組みが、やがて全国展開できたなら、「10代で女子がスポーツをやめてしまう」ことのない未来へと繋がりますし、スポーツ界も優秀な人材を失わずにすむことでしょう。何より「好き」が継続できる人生はウェルビーイングにあふれていませんか。

WEリーグをはじめとする多様な仲間との共創が、具体的なアクションを生み出している。 (画像:SOMPOホールディングス提供)
WEリーグをはじめとする多様な仲間との共創が、具体的なアクションを生み出している。 (画像:SOMPOホールディングス提供)

——人々の「困りごと」を支援し、「安心・安全・健康」の実現を目指すSOMPOグループが女子スポーツの課題に取り組む理由がわかった気がします。

田中:まさに、私たちのDNAに関わる部分かもしれません。SOMPOグループの源流は、1888年に創業した日本初の火災保険会社ですが、私たちが常に向き合ってきたのは、その時代ごとの社会に存在する不安や困りごとです。火事の不安から人々を守り、モータリゼーションの発展と共に自動車事故のリスクに備え、医療の発達に合わせて病への不安に寄り添う。事業の形は損害保険から生命保険、介護へと広がりましたが、その根幹にある想いは変わっていません。

グループ従業員7万4000人をつなぐパーパス「“安心・安全・健康”であふれる未来へ」を体現するためにも、「OUR STORIES」を通じて、より多くのステークホルダーや共創のメンバーを巻 き込み、社会をより良い方向へ動かしていきたいと考えています。

——「OUR」の輪を広げると。

田中:一人ひとりの声から「困りごと」を見つけ、解決への道を探っていきたい。「I」があって、「YOU」があって、それが「WE」リーグとの共創とともに「OUR」となる。それは一人の物語が社会課題として世の中に打ち出されることで「みんなの物語」として自分ごと化されることだと思います。

ジャンルや資本や利害という様々な壁はいったん超えて、共によりよい未来を創出していくために。「OUR STORIES」の仲間探しの旅はまだ始まったばかりです。

「OUR STORIESプロジェクト~あなたの声を、私たちみんなの物語に~」
https://sports.sompo-hd.com/ourstories

たなか・しょう◎2007年、損害保険ジャパン入社。国内損害保険営業、海外研修を経て、18年からSOMPOホールディングス広報部。グループ全体のブランド戦略、グローバルでの社内外ブランディング、広告宣伝、スポンサーシップなど、ブランドに関する多岐にわたる領域を担当。WEリーグとの連携を通じて、全国各地での地域活動、社会課題解決に資する共創アクションに取り組む。

promoted by SOMPOホールディングス/text by Chihiro Nishizawa/ Photographs by Takayuki Abe