引越し時は「すべて自分で」が半数
引越しの際、推し活グッズを「すべて自身で持って運んだ」と回答した人は約半数にのぼった。一方で、すべてを引越し会社に依頼した人は少数にとどまった。大量に所有している層であっても、自ら運ぶという選択をする人が多いことに注目したい。推し活グッズに対する愛着の強さが、引越し時にも表れている。

補償や専門サービスへの期待
引越しの際に困ったこととしては「推し活グッズ」の量の多さや形状による梱包の難しさ、破損や汚損への不安があげられた。これからの引越しサービスに期待するものとしては「推し活グッズ専用補償(保険)」を希望する声が約半数にのぼる。また「梱包や開梱を専門スタッフが行うサービス」へのニーズもあった。


さらに少数ながら「引越し後にこれまでのディスプレイを再現してほしい」という要望もあがっており、単に安全に運ぶだけでなく、空間そのものへの強いこだわりがうかがえる。
物価高やミニマリズムと逆行
物価高のなかで支出を抑える動きや、ミニマリズムの広がりによって「持たない」価値観が定着しつつあるが、今回の調査はそれとは対照的な実態を浮き彫りにした。推し活グッズの量そのものではなく、「守りたいものに資源を集中させる」という消費の質の変化だ。時間やお金、さらには住空間までをも「推しのため」に投じる動きは、引越しのあり方はもちろん周辺サービスにも波及し始めている。
推し活はすでに趣味の枠を越え、新たな需要を生む経済圏として広がりを見せており、関連ビジネスは今後も拡張していくのだろう。


