経済

2026.02.23 08:00

米イラン緊張、原油相場への影響は にらみ合い継続から内戦まで7つのシナリオ

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より広範な戦闘:両軍が継続的な戦闘状態に入り、米軍によるイランへの広範な空爆や、イラン側による米海軍艦艇へのスウォーム(群れ)攻撃が行われた場合、タンカーは一定期間、一帯の海域を避けることになるかもしれない。イランが長期にわたり激しい戦闘を維持できるとは考えにくいが、原油輸送の減少は価格を大幅に押し上げ、それは数週間続く可能性がある。

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内戦:1978〜79年のイラン革命のように、イラン国内で暴力が激化・拡大し、長期化するシナリオ。原油輸出はおそらく停止し、混乱が長引けば、たとえ現在の体制が打倒されたとしても、生産の回復には数カ月ないし数年を要する可能性がある。これは価格を押し上げ、影響はイラン産原油の喪失分がほかの供給源によって代替されるまで続くだろう。どう代替されるかは主に、ほかの石油輸出国機構(OPEC)加盟国の政策に左右されることになる。

まとめると、新たな外交合意や一度限りの攻撃の応酬は価格に大きな影響を与えるものの、その持続期間は限られる。イラン産原油の禁輸は数週間から数カ月間続く可能性があり、原油市場を顕著に逼迫させるだろう。イランに対する軍事作戦が長期化し、拡大するほど原油価格の上昇幅も大きくなるが、戦闘が終結すれば市場はすみやかに均衡を取り戻す可能性がある。内戦は、イランの原油生産に1979年のような影響を与えるかもしれない。当時は革命前の生産水準の60%に回復するのに10年を要した。現在は世界の原油市場におけるイランの役割は当時よりもはるかに小さくなっているので、その影響は相場を急騰させるというよりも、むしろ下支えする方向に作用することになるだろう。

forbes.com 原文

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翻訳・編集=江戸伸禎

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