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2026.02.23 10:00

フィギュアスケート採点の闇 女子シングルでも審判がロシア選手を「ひいき」

ミラノ・コルティナ冬季五輪で演技を披露するロシア出身の個人中立選手(AIN)アデリヤ・ペトロシャン。2026年2月19日撮影(Jamie Squire/Getty Images)

ミラノ・コルティナ冬季五輪で演技を披露するロシア出身の個人中立選手(AIN)アデリヤ・ペトロシャン。2026年2月19日撮影(Jamie Squire/Getty Images)

ロシア出身の個人中立選手(AIN)アデリヤ・ペトロシャンが19日、ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子シングルフリースケーティングに登場し、出場選手の中で誰も挑戦しなかった4回転ジャンプに挑んだ。同選手はさらに、五輪王者を目指す者なら誰もやりたくないことをした。転倒したのだ。審判団を含む世界中がこの転倒を目撃した一方で、審判の1人は同選手に金メダルを与えた。

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最終的に金メダルを獲得したのは、米国のアリサ・リュウだ。これは2002年以来となる米国の女子シングルの金メダルとなった。日本のスター選手、坂本花織と中井亜美が僅差でそれぞれ銀メダルと銅メダルを獲得した。

ところが、カザフスタンの審判ナジェジダ・パレツカヤは、明らかに異なる評価を下した。9人の審判による詳細な採点結果から、パレツカヤによる採点の大幅な不一致が浮き彫りになった。

偏見が渦巻くフィギュアスケートの採点

パレツカヤは17日のショートプログラムで、ペトロシャンを日本の中井と坂本に次ぐ3位に位置付けた。パレツカヤは、後に最終的な優勝者となるリュウを5位に配置したが、審判団の平均評価では、同選手は3位だった。

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19日のフリースケーティングでは、パレツカヤの行動ははるかに露骨になった。ペトロシャンは4回転ジャンプで転倒し、複数のジャンプで明らかに回転が不足していたにもかかわらず、パレツカヤは同選手を首位に押し上げたのだ。この順位は、転倒のような重大なミスを犯していなければ正当化できたかもしれない。だが、実際にはそうではなかった。最終グループの他のトップスケーターたちは皆、ほぼミスのない演技を披露したのだ。

リュウはショート、フリーともに完璧な滑りを見せた。坂本も力強い滑りを披露したが、コンビネーションジャンプの小さなミスで唯一評価を下げた。中井はショートに続き、得意のトリプルアクセルを完璧に決め、コンビネーションジャンプでわずかなミスを犯したのみだった。千葉百音は全ての着地に自信を持って臨み、ジャンプの出来栄え点のわずかな減点のみを喫した。ショートプログラムで出遅れた米国のアンバー・グレンも、トリプルアクセルを含む「挽回のフリースケーティング」を披露した。

一方、ペトロシャンはフリースケーティングで転倒した唯一の「トップグループ」の選手だった。それにもかかわらず、パレツカヤは同選手が五輪金メダルに値すると感じたようだ。

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翻訳・編集=安藤清香

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