スポーツ

2026.02.23 10:00

フィギュアスケート採点の闇 女子シングルでも審判がロシア選手を「ひいき」

ミラノ・コルティナ冬季五輪で演技を披露するロシア出身の個人中立選手(AIN)アデリヤ・ペトロシャン。2026年2月19日撮影(Jamie Squire/Getty Images)

採点法を改正しても繰り返される審判の不正行為

東西を問わず、フィギュアスケートの採点を巡る非難は飛び交っている。ロシアのメディアは先週、米国の審判ケビン・ローゼンスタインが19日のフリースケーティングの審判団に選ばれなかったことに歓喜した。

advertisement

ローゼンスタインは17日のショートプログラム審判団の一員だったが、ペトロシャンに9人の審判の中で最も低い点数をつけた。同審判はペトロシャンに67.26点を与え、11位に配置した。これは同選手の実際の成績である72.89点と5位とはかけ離れている。他方で、ローゼンスタインは米国人のリュウとグレンを審判団の平均より高く評価した。

ごく一部の例外を除き、こうした事例は往々にして旧東側陣営と旧西側陣営の間で発生する。フォールハールは「フィギュアスケート界では冷戦時代の政治が今もなお色濃く残っている」と指摘した。

2002年ソルトレークシティー冬季五輪では、フランスの審判がロシア人選手を優遇していたことを認め、論争を巻き起こした。同大会では、フリースケーティングでミスを犯したロシアのペア、エレナ・ベレジナヤとアントン・シハルリゼが金メダルを獲得。一方、カナダのペア、ジェミー・サレとデビッド・ペルティエは完璧な演技を披露したにもかかわらず、金メダルを逃した。

advertisement

競技の翌日、フランス人審判マリーレーヌ・ルグーニュは、フランス人アイスダンスペアへの1位投票と引き換えに、ロシア人ペアに1位を与えることを強要されたと認めた。この発言は激しい報道合戦を引き起こした。このスキャンダルにより複数の関係者が停職処分となり、最終的にロシアとカナダの双方に金メダルが授与される結果となった。

この論争を経て、国際スケート連盟(ISU)は新たな採点法を導入したが、最近のデータは依然として偏りが強いことを示している。

今年のミラノ冬季五輪でも、フランス人審判を巡る論争が再び巻き起こった。フランスのアイスダンスペア、ギヨーム・シゼロンとローランス・フルニエボードリーが米国のマディソン・チョックとエバン・ベーツを破ったが、観客の多くはフランス人審判が自国選手を露骨にひいきしたと感じた。結果に対する調査の要請が多数寄せられたにもかかわらず、米フィギュアスケート連盟(USFS)は、IOCへの正式な異議申し立てをせず、今後の改革に注力するよう申し入れた。

先述した女子シングルのペトロシャンを巡っては、ロシアのフィギュアスケートファンは同選手の5位転落を嘆きつつも、パレツカヤの採点を概ね称賛した。あるファンは、同審判を「最後の抵抗の柱」とたたえた。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事