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2026.02.22 19:30

ミラノ・コルティナ冬季五輪、経済効果は1兆円

Maja Hitij/Getty Images

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冬季五輪の開会式のために歴史あるジュゼッペ・メアッツァ・スタジアムが満員となったとき、そこはイタリアを祝福する場となった。ウィンタースポーツとイタリア料理を融合させた一連のデザインに象徴されるように、2026年大会のメッセージに沿った形で、このショーはイタリアをスペクタクルの中心に据えている。

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ジョルジャ・メローニ首相がイタリアを欧州政治において強固な立場に導き、欧州の首脳の中でもドナルド・トランプ米大統領と最も良好な関係を築いているこの時期に開催される今大会は、あらゆる意味でエネルギーの注入を映し出している。

精神面では、イタリア国民に再び誇りを持つ理由を与えた。経済面では、ロンドンのイタリア大使館が発表したバンカ・イフィスの調査によると、大会の経済効果は総額53億ユーロ(63億ドル、約9670億円)に達する見込みだ。

インフラを基盤とした成長

過去の大会とは異なり、ミラノ・コルティナ2026冬季五輪の戦略は、まったく新しい施設を建設するのではなく、既存資産のアップグレードと仮設構造物に重点を置いている。その結果、投下される資本の多くは、通勤鉄道の改善から通年の観光を支える地域アクセス性まで、長期にわたり経済価値を持つ資産へと流れ込む。

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例えば、ロンバルディア州では鉄道と地下鉄サービスの徹底的な近代化プロジェクトが実施され、ヴェネト州もインクルーシブ観光と文化プロジェクトに投資してきた。これらの投資は、世界最大のウィンタースポーツイベントの開催月を超えて、国内外の観光客を呼び込む長期的な触媒となることを共通の目標としている。

マッテオ・サルヴィーニ運輸大臣によると、大会に先立ち41億ドルが投資され、北イタリア全域に分散している。そのため、この大会は史上最も移動しやすい大会とは言えない。

全会場を巡るにはクルマで約13時間、500マイル(約800キロメートル)以上かかる。アイススポーツは都市部のミラノで、男子アルペンスキーは山岳地帯のボルミオで、スノーボードはリヴィーニョで、クロスカントリースキーはプレダッツォで、バイアスロンはアンテルセルヴァで、女子アルペンスキーはコルティナで開催され、閉会式は開会式が行われるミラノから100マイル(約160キロメートル)以上離れたヴェローナで行われる。

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