フォーブスの「リアルタイム・ビリオネア・リスト」によると、米テスラやスペースXの最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスクの純資産額は2026年2月20日(米国時間)現在、群を抜いて世界一の8452億ドル(約131兆1000億円)に達している。
米アルファベット共同創業者・取締役のラリー・ペイジ(2位)の純資産額は2490億ドル(約38兆6300億円)、米メタ・プラットフォームズの共同創業者マーク・ザッカーバーグ(4位)は2211億ドル(約34兆3100億円)、米アマゾンの創業者・会長のジェフ・ベゾス(5位)は2195億ドル(約34兆700億円)、米エヌビディアのCEO兼社長のジェンスン・フアン(8位)は1631億ドル(約25兆3200億円)となっている。
つまり、マスクは1人でこれら4人の合計にほぼ匹敵する資産を有しているということだ。
マスクの富の主な源泉はもはやテスラではない
マスクは現在54歳だ。彼の今後の資産について考えるとき、この「年齢」というファクターは重要である。
歴史的に、米国で資本家の富のベンチマーク的存在として広く知られるのは石油王のジョン・D・ロックフェラーだ。推定されるところでは、ロックフェラーの築いた資産のおよそ90%は、彼の中年期以降、つまり、創業したスタンダード・オイルがインフラ支配と規模の優位性を確立したあとに蓄積された。
資本家の富は、その企業が支配的地位を確立したあとに頭打ちになるわけではない。
むしろ、それは加速的に増えていく。
今日、マスクの富が主に結びついているのは電気自動車(EV)のテスラではない。彼の純資産のおよそ3分の2はいまではスペースXやそれに関連する非公開ベンチャー企業に紐づいており、残り3分の1ほどがテスラ由来となっている。2020年時点ではテスラが彼の資産の圧倒的多くをもたらしていたが、2026年までにスペースXと傘下の衛星通信部門スターリンクは、彼個人のバランスシート上でテスラのおよそ2倍の経済的ウェイトを占めるようになった。
マスクの資産に次の拡大局面が訪れる場合、それは自動車ではなく軌道上インフラに主導されたものになる公算が大きい。



