強気派と弱気派の投資論争
マイクロソフト株をめぐる現在の論争は、次の点に集約される。強気派は、一世一代のチャンスを獲得するためには巨額のAI関連投資が不可欠だと見る。一方、弱気派は投資効率の低下、利益率の圧迫、そして年間1500億ドル(約23兆2500億円)超に及ぶ支出を正当化するだけの需要が存在するのかといった点に懸念を抱いている。
市場のセンチメントはおおむね中立的だ。AIが主導する巨額の受注残が、巨額の設備投資やAzure事業のわずかな減速といった懸念によって相殺されている。投資家は、AIの長期的利益というプラス要因と、短期的な利益率の下押し圧力や実行リスクといったマイナス要因を天秤にかけている。
・強気派の見方:需要は供給制約を受けている。6250億ドル(約96兆8800億円)のRPOとAIサービス関連売上の157%増は、GPUに投じられる1ドルごとに収益を生むことは可能であり、10年にわたる成長が存在することを示している
・弱気派の見方:第2四半期の設備投資額である375億ドル(約5兆8100億円)、Azure成長率の40%から39%への減速、そしてOpenAIにRPOが集中しているなどの事実は、現在の状況が持続不可能であり、非効率な成長と重大な実行リスクが存在することを示唆している


