北米

2026.02.19 10:00

複数のFOMCメンバーが「利上げの可能性」に言及、議事要旨で判明

Kevin Dietsch/Getty Images

Kevin Dietsch/Getty Images

米国時間2月18日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)1月会合の議事要旨によれば、追加利下げを巡って意見が分かれる一方で、「複数」のメンバーが、インフレ率が中銀目標を上回ったままであれば利上げが必要となる可能性を示唆した。

advertisement

政策金利の誘導目標を3.5%から3.75%の範囲に据え置くことを10対2で決定したFOMCの1月会合において、「複数」のメンバーが、インフレ率が目標を上回る水準にとどまる場合には「上方向への調整」が適切となり得ると示したことが、議事要旨で明らかになった

労働統計局が先日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2.4%の上昇となった。これは市場予想の2.5%を下回ったものの、FRBの目標である2%は上回っている。

一部のFOMCメンバーは、今後の経済指標を評価する間、金利を「しばらく安定的に維持」すべきだと主張した。また、「複数」のメンバーは、インフレが減速しているとの「明確な兆候」が確認されるまで、利下げは「正当化されない可能性がある」と示唆した。

advertisement

FOMCメンバーの大半は、FRBが掲げる2%のインフレ目標に向けた進展が想定よりも「より緩慢で、より不均一」になる可能性があり、インフレ率が目標を上回ったままとなる顕著なリスクがあると警告した。

議事要旨はまた、参加者の「圧倒的多数」が、ここ数カ月で「雇用の下振れリスク」は和らいだとみている一方、「より持続的なインフレのリスクは依然として残っている」と認識していたことを明らかにした。

CMEのFedWatchツールによれば、3月の次回FOMCで政策金利が現在のレンジに据え置かれる確率は94.1%とされている。また、4月会合で据え置かれる可能性は78.5%、0.25ポイント利下げの確率は20.5%、0.5ポイント利下げの確率は1%とされている。6月会合については0.25ポイント利下げの確率が51.5%と、より高い確率が予想されている。

シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁は17日、CNBCに対し、インフレ率がFRBの2%目標に向けて低下すれば、2026年には「さらに複数回」の利下げが可能になるとの見方を示した。また、マイケル・バーFRB理事は、17日にニューヨークで予定されていたイベント向けの準備原稿で、「今後のデータを評価する間、しばらく金利を据え置くことが適切となる可能性が高い」と述べた。バーは、追加利下げの前にインフレが「持続的に後退している」証拠を確認したいとも付け加えた。サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁も17日、金融政策を引き締める前に、AIがインフレを引き起こすことなく生産性と経済成長を押し上げているかどうかを示す経済データが必要になるとの見解を示している。

次ページ > ドット・プロットは「2026年に1回の利下げ」を示唆

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事