2026.02.17 18:00

人生の転機に役立つ旅、専門家が指摘する「喜びを取り戻す力」

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「人生を大きく変えるようなこと、例えばパートナーとの別れ、健康状態の変化、職を失うこと、それが自分の人生だと思っていたものを変えるようなすべてのことが、悲しみをもたらすことにつながります」

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どのような形で現れようと、人生の転機は私たちの方向感覚を奪い、疲弊させるような悲しみをもたらし得る。そうなったとき多くの人は、失ったもののことが常に頭から離れない状況から、抜け出すことができないと感じる。

ラッセンは、旅は日常のルーティンから離れ、より安心して過ごすことができる、あるいはトリガー(ネガティブな感情の誘因)になるものが少ない場所で喜びを取り戻す機会になると述べている。

新たな場所に身を置くことは、人生の転機が及ぼす影響を和らげ、内省と休息、そしてより穏やかな感情の処理を可能にすると考えられる。ラッセンによると、親しい人との死別について行った研究では、「悲しむことと回復を促すような体験、つまり旅などを順番に繰り返していくことが、癒しにつながる」とみられることが報告されているという。

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旅は(ネガティブな)感情のことは忘れよう促すこともなく自然に、楽しさ、静けさ、つながり、そして自由を感じる瞬間をもたらしてくれる。

カギは旅そのものを楽しむこと

トラウマリカバリーと人生の転機への対応が専門のLMHC、ミシェル・スミスは、旅行中には「バケーション・セル​​フ」と呼ばれる心理現象を経験することがあると話す。これは、日常のルーティンから離れることによって起きるもので、休暇中には普段より喜びや安らぎを感じたり、そのときどきの瞬間に集中することができたり、心が軽くなったように思えたりするという。

そうした状態にあるとき、私たちはより新しい経験を受け入れ、喜びに集中し、自発的な選択をし、より大きなものとのつながりを強く感じられるようになる。多くの場合、これらは環境の変化によってもたらされるものだ。だが、日常生活の中で果たしている役割から離れることも、ひとつの要因だという。

現代の忙しい社会で生きる私たちの大半は常に、親、パートナー、きょうだい、従業員、あるいは社長など、いくつもの役割を一度にこなそうと努力している。スミスによると、そうした中で私たちが本当の自分と再びつながることができるのは、「果たすべき役割」と距離を置くことができたときだ。

旅は私たちに、他人ではなく自分自身の気持ちに集中する時間とスペースを与えてくれる。何か満足感を得られるようなこと(マッサージの施術やヨガのクラスなど)を取り入れれば、よりセルフケアを重視した旅にすることができる。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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