スパークスでは、新規に投資する銘柄の検討・選定を、どのように行っているのか? 今回は同社の運用調査本部に新たに加わったアナリスト、紙崎翔一朗氏が新規銘柄の社内プレゼンテーションを行う銘柄選定会議の場にForbes JAPAN編集部が”潜入”。スパークスの投資哲学の「源泉」と「徹底」を探る。
紙崎:では、早速ですが、本日は「9010(証券コード)富士急行」についてピッチをさせていただければと思います。ちなみに阿部さんは「富士急ハイランド」とか行かれたことありますか?
阿部:僕、人ごみのところは行かない。新宿にも行ったことないから(笑)
紙崎:そうですよね(笑)。富士急行は若者や家族連れに人気のアミューズメントパーク「富士急ハイランド」を運営する会社でして、富士山エリアへのアクセスに圧倒的な強みを持つ鉄道やバスなどの運輸業やホテルやキャンプ場などのレジャー・サービス業、不動産業などを多角的に展開しております。富士山エリアにおけるインバウンド客の増加を背景に、同社の直近の業績は絶好調で営業利益率は過去最高水準、ROE(自己資本利益率)も運輸業界でもトップクラスの収益力を誇っています。財務的な面では、コロナ禍で一度赤字になっているんですが、その後、損益分岐点を下げる取り組みを行って筋肉質な財務体質となり、最高益を達成しております。売上構成ではレジャー・サービス業が最も大きく、次に運輸業となっていますが、営業利益構成では逆転しております。
その一方で株価は過去10年で最も割安な水準になっており、2021年には6000円台で評価されていましたが、現在は2000円ぐらいまで下落しており、時価総額は約1155億円となっています。
なぜ下落しているのかという背景については、この先、少子高齢化によって国内客数が減少していくことが投資家に危惧されているのではないかな、と考えております。またIRコミュニケーションのさらなる充実も必要かと思います。



