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2026.02.10 09:00

銀が7%上昇、アナリストは「貴金属価格が再び急騰する」と予測

Emmanuele Contini/NurPhoto via Getty Images

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貴金属市場が極めて不安定な1週間を送る中、銀の価格は米国時間2月9日に約7%上昇した。金価格も同様に上昇している。アナリストの間では、貴金属価格は近く、再び過去最高水準に向けて急騰する可能性があるとの見方がある。

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米東部時間9日午後1時55分時点で、銀の価格は82.45ドルとなり、約7%高となった。ただし、同日早くに付けた83.47ドルの高値からはやや下落している。

金の価格は、同時刻時点で約2%高の約5080.30ドルとなったものの、同日早くに記録した5106.80ドルの高値からは若干下回っている。

金と銀は、2月に発生した急落分の一部を取り戻したが、銀の121ドル超、金の5600ドルという過去最高水準には依然として遠い。

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金と銀は「調整局面にあり、新たな強気相場に向けた土台を整えている可能性」

スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ・マーケット・エコノミストであるピーター・カルディロは、ノートの中で、金と銀は「調整局面にあり、新たな強気相場によって過去最高値を更新するための土台を整えている可能性がある」と述べた。一方、オーストラリアを拠点とする銀行のANZは、投資家は貴金属に対する「長期的な強気見通しを再確認した」と指摘している。

米ドルが下落したことを受け、9日には金と銀が上昇した。ペッパーストーンのディリン・ウーは、地政学的な不確実性や、週後半に予定されている経済指標の発表と並び、米ドルの下落が貴金属価格の上昇を維持する要因の1つだとノートで述べた。

金と銀は、数週間前に過去最高値から急落して以降、上下に激しく振れてきた。1月下旬には、ドナルド・トランプ大統領がケビン・ウォーシュを次の連邦準備制度理事会(FRB)議長候補に指名した後、その歴史的な上昇相場に逆風が吹き、金と銀は過去数十年で最悪の日を記録した。ウォーシュは他のFRB議長候補と比べ、貴金属価格の押し上げ要因とされる利下げに踏み切る可能性が低いと見られている。

「過度で熱狂的な中国の投機」が原因との声、銀は今後も激しく変動する可能性

貴金属価格は先週初めにやや値を戻し、金は約20年ぶりの大幅な上昇率を記録したが、5日には再び下落に転じた。その日、銀は10%超の急落、金も2%超の下落となった。メタルズ・デイリーのロス・ノーマンCEOは、先週後半のボラティリティについて、「過度で熱狂的な中国の投機」が原因だとし、「市場というよりカジノのように感じられる」状況から、一部の投資家が距離を置き始めていると述べた。また、サクソバンクのアナリストは、「銀は今後も両方向に激しく変動する可能性が高い」と予測している。

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翻訳=江津拓哉

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