マリニンはフリープログラムで7つの4回転ジャンプを成功させた唯一の選手であり、これはライバル選手たちよりも高得点を稼げるポイントだ。要するに、転倒さえしなければ、ほぼ無敵といっていい。2023年末のグランプリファイナル以降、出場した国際大会を全て制覇し、世界選手権も2連覇している。
そのショーマンシップは採点対象外の技をプログラムに組み込むほどだ。バックフリップや、自身で考案し「ラズベリーツイスト」と名付けた回転技(マリニンという姓の語源がロシア語のキイチゴであることに由来する)は、得点にはならないものの、しばしば観客の最も大きな歓声を引き出す。
華麗な演技には、先輩メダリストたちの間でも「稀代の才能」との呼び声が高く、フィギュアスケートへの注目を高められる卓越したスターだと称賛されている。
マリニンは、それこそが自身最大の目標だと語る。そして五輪後にその目標を達成する方法を模索中だ。アイスショー「スターズ・オン・アイス」北米ツアーへの参加、テレビ特番出演、SNSでの集中的な情報発信など、あらゆる可能性を検討している。
5回転ジャンプへの挑戦さえ始めている。肉体的に不可能だとみるスポーツ科学者もいるが、マリニンによれば練習ではもう成功したことがあり、五輪が終わったらプログラムに組み込みたい考えだ。
「このスポーツをもう少し現代的にしなければいけない」とマリニン。「若い観客を呼び込み、競技の寿命を延ばさないと」
シェイドは別の表現をした。いわく「彼はスペクタクルを見せたいのだ」と。


