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2026.02.13 09:15

冬の避難で命を落とす盲点 8割が未対策の濡れと低体温症の恐怖

プレスリリースより

プレスリリースより

「防災」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、水や食料の備蓄、非常用持ち出し袋といった「備え」だろう。その一方で、冬の災害時に避難する「途中」の環境まで具体的に想定している人は少ないのではないか。

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冬場の避難では、気温の低さそのもの以上に、雨や雪によって衣服や靴が濡れることが体温低下につながりやすい。こうした「冬の避難時の濡れ」に着目した意識調査が先日行われた。特殊溶剤の開発を行う合同会社uchikoは、SNSユーザーを対象に「冬の災害避難と防水対策」に関する意識調査を実施した。

【調査概要】
調査対象:X(旧Twitter)ユーザー
回答数:524件
調査期間:2026年1月
調査主体:合同会社uchiko

多数が「防水」への対策なし

調査では、「もしもの時に家族の命を守るため、普段着ているアウターや靴を雨風から守れるよう、防水対策をしているか」という質問が投げかけられた。その結果「対策できていない」と回答した人は8割近くに達し、「対策できている」と回答した人は2割弱にとどまった。

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水や食料の備蓄が進んでいる一方で、避難時に雨雪から身体を守る準備については十分に行われていない家庭が多いことがわかる。

冬の避難で体温を奪うもの

先にも述べたが、冬の災害時、健康リスクを高める要因は寒さだけではない。衣服や靴が濡れた状態は体温を奪いやすく低体温症につながる恐れがある。今回の調査での結果からは、多くの人がスニーカーやアウターを濡らしたまま避難生活を送る可能性があることが読み取れる。避難所にたどり着いた後も、乾いた衣類にすぐ着替えられるとは限らず、濡れたままの状態で長時間過ごさなくてはいけないケースが想定される。

「分かっていても備えられない」理由

では、なぜ衣類や靴の防水対策は後回しになりやすいのか。高性能な防寒・防水ウェアや登山用のレインウェアを家族全員分そろえることは、経済的な負担が大きい。必要性は理解していても、具体的な行動に移しにくい。その結果、防災対策は「備蓄」に偏り、避難時の「移動」への備えが手薄になりやすい。

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文=福島はるみ

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危機に備えろ。 「災害」を本気で考える

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