スポーツ

2026.02.10 14:00

冬期五輪金メダリストへの「報奨金」、1550万円超を支給する13カ国・地域リスト

2026冬季五輪2日目のバイアスロン4x6km混合リレーで銀メダルを獲得した、開催国イタリアチーム(Photo by Kevin Voigt/GettyImages)

ブルガリア:15万1000ドル(約2300万円)

ブルガリアは、2006年以来初となる冬季五輪メダルの獲得を目指している。同国の五輪委員会会長のベセラ・レチェワは、今年の代表チームは史上最高の布陣だと語ってきた。ただし、その楽観論には影も差している。レチェワは、昨年の会長選で敗れた前会長ステフカ・コスタディノワと対立しており、コスタディノワが法的手段によってレチェワの就任を差し止めたことで、組織運営をめぐる混乱が続いている。両者が主導権を争うなか、IOCはレチェワ支持を表明した。しかしその一方、同委員会を巡る国内の混乱が続いていることから、資金の支払いは一時停止している。「1年もの間、法廷で争うことになるとは思ってもみなかった」とレチェワは最近、ブルガリア国営テレビに語っていた。この訴訟は現在も続いている。

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リトアニア:13万3000ドル(約2100万円)

リトアニアでは、五輪で8位以内に入った選手に対し、政府が金銭的報奨を支給する。支給額は「基礎社会給付」と呼ばれる指標に連動している。これは社会保障制度の算定に用いられる基準で、2026年時点では約87ドル(約1万円)に設定されている。ミラノ・コルティナ大会での報奨金の最低額は、この基礎社会給付の77倍にあたる約7000ドル(約109万円)だ。コーチには、メダルを獲得した選手が受け取る金額の半額が支払われる。

コソボ:13万ドル(約2000万円)

本大会で競技に臨むコソボ代表は、アルペンスキーのキアナ・クリェジウとドリン・コカイの2人のみだ。同国は、今回が3回目の冬季五輪出場となるが、過去にメダルを獲得できていない。ただし、この2人が番狂わせで金メダルを獲得した場合、文化・青年・スポーツ省から約11万8000ドル、コソボ五輪委員会から1万2000ドルが支給される。また、モチベーションを高める追加の制度も用意されており、五輪記録を更新したアスリートには、約23万6000ドルが授与されることになっている。

エストニア:11万8000ドル(約1800万円)

人口が140万人に満たないエストニアは、今大会で11競技に32人の選手を送り込む。これは人口の0.002%にあたり、232人の選手を派遣する米国の比率(0.00007%)の約35倍に相当する。1991年にソビエト連邦から独立したエストニアは、翌年から五輪に参加して以降、クロスカントリースキーで7個のメダルを獲得している。ただし、2022年大会で同国が手にした唯一のメダルは、女子スロープスタイルのケリー・シルダルが獲得した銅メダルのみで、フリースタイルスキーヤーの彼女は5万ドル(約775万円)強の報奨金を得ていた。

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チェコ:11万7000ドル(約1800万円)

五輪に正式名称の「チェキア」として出場しているチェコ共和国は、五輪とパラスポーツの選手に同額の報奨金を支給する国の1つで、個人競技の銅メダルでも約5万8000ドル(約899万円)を支払っている。同国の男子アイスホッケーチームは、NHLのボストン・ブルーインズのスター選手、デビッド・パストルニャクを擁しており、2014年以来で初めてNHL選手が参加する大会となる今回の五輪で、活躍が期待されている。一方で、チェコの代表団には2人の「レジェンド」も名を連ねている。スピードスケートで通算7個の五輪メダルを持つマルティナ・サーブリコバと、スノーボードとアルペンスキーで計3個の金メダルを獲得してきたエステル・レデツカだ。レデツカは日程の重複を理由に、今大会ではスノーボード競技に専念する。

スペイン:11万1000ドル(約1700万円)

これまで21回の冬季五輪に出場したスペインが獲得したメダルは合計5個にとどまっているものの、今大会では、新競技として採用された「スキーモ」の略称で呼ばれる山岳スキーで有力視されている。この競技は、スキーで山を登り、途中から徒歩で登頂し、その後スキーで滑り降りるものだ。男女のスプリント種目で3位以内に入った同国の選手には、3万5000ドル(約543万円)から11万1000ドル(約1700万円)の報奨金が支払われる。混合リレーでは算定方法がやや異なり、各選手が受け取る金額は3万ドル(約465万円)から8万9000ドル(約1400万円)とされている。

ギリシャ:10万6000ドル(約1640万円)

ギリシャ政府は、金メダルに約10万6000ドル(約1640万円)、銀メダルに7万1000ドル(約1100万円)、銅メダルに5万9000ドル(約915万円)を支払う方針を示している。ただし、ミラノ・コルティナ大会に出場するアルペンスキーの2選手、あるいはクロスカントリースキーの3選手が、同国にとって史上初となる冬季五輪メダルを獲得した場合、実際の支給額はこれを上回る可能性がある。ギリシャでは、報奨金の最終額を大会終了後に五輪委員会が決定する仕組みとなっているためだ。参考までに、同国が8個のメダルを獲得した2024年のパリ夏季五輪での報奨金は、現在の為替レート換算で、金メダルが約3万5000ドル(約543万円)、銀メダルが約2万4000ドル(約372万円)、銅メダルが約1万8000ドル(約279万円)だった。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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