10万ドル(約1550万円)以上の報奨金を用意している13の国・地域
以下に、2026年冬季五輪の個人競技で金メダルを獲得した選手に対し、10万ドル(約1550万円)以上の報奨金を用意している13の国・地域とその金額を掲載する。
シンガポール:78万7000ドル(約1億2200万円)
シンガポールがこれまでに冬季五輪へ出場したのは2018年大会の1度のみで、ショートトラックのチェイエン・ゴーが女子1500メートルで28位に終わっていた。今年も出場選手は1人のみで、アルペンスキーのファイズ・バシャが代表となる。彼がメダルを獲得する可能性は、高いとは言えないが、それでも報奨金の話が机上の空論というわけではない。2024年のパリ夏季五輪で、シンガポールのマックス・マーダーは、男子カイトサーフィンで銅メダルを獲得し、約20万ドル(約3100万円)を手にしていた。
香港:76万8000ドル(約1億1900万円)
香港体育学院と香港ジョッキークラブは、五輪選手に対する現金インセンティブを共同で支給している。香港体育学院は、1952年から香港の五輪代表選手の育成を手がけており、香港ジョッキークラブは競馬運営で知られる一方、多額の慈善寄付でも知られている。これら2団体は、8位入賞でも4万8000ドル(約744万円)からの報奨金を用意している。香港は、今年の冬季五輪にアルペンスキーやショートトラックの選手を送り込んでいるが、冬季大会でのメダル獲得はまだない。ただし、2024年のパリ夏季五輪では、金メダル2個を含む4個のメダルを獲得し、過去最高の成績を記録した。
ポーランド:35万5000ドル(約5500万円)
ポーランドの個人競技の金メダリストが受け取る総額35万5000ドル(約5500万円)の報奨金のうち、21万ドル(約3300万円)は同国の五輪委員会が負担する。この金額は、2024年の夏季五輪で同委員会が支給した約8万2000ドル(約1300万円)から大幅に引き上げられた。政府は、3万1000ドル(約481万円)の一時金に加え、2年間にわたって毎月約5000ドル(約78万円近く)を支給する「奨学金」を承認している。メダリストは40歳以降に年金を受け取る資格も得る。選手を金メダルに導いたヘッドコーチには、五輪委員会から約5万6000ドル(約868万円)、政府から8000ドル(約124万円)が支払われる。
カザフスタン:25万ドル(約3900万円)
カザフスタンでは、6位以内に入賞した選手すべてが報奨金の対象となる。ただし、3位の支払額が7万5000ドル(約1200万円)、6位が5000ドル(約78万円)と、その差は極めて大きい。同国は、2022年の北京冬季五輪では表彰台に届かなかったが、今年はメダル獲得の可能性がある。期待の星は、ショートトラックスピードスケーターのデニス・ニキシャで、彼は男子500メートルでは、直近2回の世界選手権でいずれも銀メダルを獲得している。
イタリア:21万3000ドル(約3300万円)
開催国であるイタリアは、すべての競技に出場枠を与えられる。その結果、代表選手団の人数は、2006年トリノ大会で記録した過去最多を12人上回る196人に膨らんだ(今大会に、これより多くの選手を派遣しているのは米国とカナダのみだ)。イタリアは、銅メダルでも約7万1000ドル(約1100万円)の報奨金を用意している。同国の選手は、2022年の冬季五輪では17回表彰台に上ったが、より規模の大きい夏季五輪でも活躍し、2024年のパリ大会では40個のメダルを獲得した。フォーブスは、同大会での選手への支払い総額が約1100万ドル(17億100万円)に達したと試算している。
キプロス:17万7000ドル(約2700万円)
キプロスがメダルを獲得する可能性は高くはないが、アルペンスキーのイアノ・コウユムジアンとアンドレア・ロイジドゥの2人に望みが託されている。同国の選手は、冬季五輪でこれまで一度も表彰台に立ったことがないが、キプロスは1979年にIOCに承認されて以降、すべての冬季大会に参加しており、それ以前は、ギリシャ代表として五輪に選手を送り込んでいた。夏季五輪においては、セーリングのパブロス・コンティデスが2012年と2024年に銀メダルを獲得している。


