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2026.02.10 11:00

サム・アルトマンが語る「マスクにトランプ、ロボット」そして父親であるということ

サム・アルトマン(Justin Sullivan/Getty Images)

自らが悪化させた問題を解決するために企業を作り、支援しているとの批判について

よく耳にするアルトマンへの批判はこうだ。AIは大量のエネルギーを消費する。そこで、アルトマンが支援するヘリオンやオクロなどの企業は、原子力によって電力を供給しようとしている。あるいは、AIが生成したディープフェイクが増えているため、彼が共同創業したワールドは、本物の人間とAIによる生成物を見分ける「人間性の証明」に関する技術を開発している。そして、その過程でアルトマン自身も利益を得ているという指摘だ。

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「それは私の世界観とはまったく違う。これらはすべて、やる価値のある良いことだ。社会が次の段階へどう進化するかを予測することはできる。しかし、確かにAIは時間とともにより多くのエネルギーを使うようになる。一方で、安価で、持続可能で、安全なエネルギーが増えることは、どんな状況でも素晴らしいことだ。私は常に、問題を作ってから解決するのではなく、ただ良いことをすべてやるという考え方を持ってきた。ただ、この批判が広く共有されていることは理解している」

父親であることについて

子どもを持ったことで、アルトマンは時間の貴重さをより強く意識するようになったという。「時間を使うに値するかどうかの基準が、今では非常に高くなり、ほとんどの事がそこから外れてしまった」

アルトマンは、父親になることは人生の中でも数少ない「著しく過小評価された」経験だと語る。「人生で断トツに一番好きなことだ。何か深遠で、陳腐でないことを言えるわけではないが、それが素晴らしいことだろうとは思っていたし、実際には想像をはるかに超えていた」

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彼は、息子が学校に通うようになる頃には、世界がどうなっているのかをよく考えるという。そして、その未来は、彼自身が形作る側にいる。アルトマンは、子どもが何歳からAIを使うべきかについては分からないとしつつ、「発達途上の脳は脆く、高い順応性がある」と語る。しかし、息子が5歳になる頃には、現在地球上のごく一部の人しか作れないようなソフトウェアも作れるようになっているだろうとも言う。「彼は、すべてのコンピューターが自分より賢くなかった世界を、歴史の勉強以外では知らずに育つことになる。人間は驚くほど適応力があるから、それを奇妙だとは感じないだろう。ただ、まったく違う世界になる」

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翻訳=江津拓哉

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