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2026.02.15 09:00

AIスキル格差広がる、ソロプレナーが追いつき「1人でチーム並みの成果」を出す方法

Shutterstock.com

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従業員を雇わず1人で事業を展開するソロプレナーシップが世界的に増えている。英国のソロプレナーは2025年には320万人で、この数は今後さらに増加する見込みだ。『Entrepreneurship in 2026』のレポートによると、英国の成人の33%が今後1年以内にビジネスまたは副業を始めるつもりだという。だが、野心的なソロプレナーにとって障壁として浮上しているのが、人工知能(AI)リテラシーの欠如だ。

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AIスキル格差

英政府の最新のレポート『SME Digital Adoption Taskforce』では、多くの中小企業(かなりの割合をソロプレナーが占める)は、新しいデジタルツールやAIツールを効果的に導入・活用する自信がまだないことが示されている。時間も予算も限られることを考えた時、ソロプレナーはAIスキルを向上させるために何をすべきなのだろうか。

「多くのソロプレナーは時間が足りないのではなく、優先順位付けができていない」と語るのはAIフォトエディターを展開するPhotoroom(フォトルーム)の最高経営責任者(CEO)のマット・ルイフだ。AIスキルを最速で伸ばす方法は、漠然と学ぶのではなく、1つの重要な業務フローを設計し直し、AIに作業の80%を任せ、創業者が残る20%の判断・センス・責任を担う形にすることだ」

AIをオペレーターに

ルイフはAIを一般事務員ではなく、専門的なオペレーターのように扱うようアドバイスする。つまり、AIに的を絞った役割を与え、入力情報を整え、明確な基準を示す。重要なのは最も難しい場所から始めることだ。たとえば顧客対応、提案書、マーケティングコピーの初稿、商品リスト作成などだ。そして正確でなければならないこと、決して要求してはならないもの、人間の承認が必要なポイントなどを定めた簡単なレビュー用チェックリストを導入する。

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ルイフはこうも言う。「やがて、本当の優位性はAIをたまに使うことから、AIが最初から最後まで業務フローを回せるよう監督することへ移る。その際、創業者は方向性を示し、最終責任を持つ」

AIの効果的な使用

ソロプレナーシップは、ビジネスを始める際の標準的な方法かもしれないが、生き残れるかどうかは創業者がAIをどれほど効果的に使えるかにますます左右されるようになっている。1人で運営する会社にとって、AIは事業が軌道に乗るまで採用を遅らせることを可能にし、初期段階でコストとリスクの両方を減らす。人員や代理店に乏しい初期資金を投じる代わりに、創業者はより多くのアイデアを試し、より速く動き、立ち上げコストを下げられる。これは1人でビジネスを作る際のリスク構造そのものを根本的に変える。

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翻訳=溝口慈子

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