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2026.02.08 11:00

ミラノ・コルティナ冬季五輪、「最も稼いでいるアスリート」は誰?

ミラノ・アイススケートアリーナのリンク上にあしらわれたミラノ・コルティナ冬季五輪のエンブレムと五輪マーク。2026年2月2日撮影(Tang Xinyu/VCG via Getty Images)

ミラノ・アイススケートアリーナのリンク上にあしらわれたミラノ・コルティナ冬季五輪のエンブレムと五輪マーク。2026年2月2日撮影(Tang Xinyu/VCG via Getty Images)

ミラノ・コルティナ冬季五輪には90以上の国と地域から約2900人の選手が参加し、116種目でしのぎを削る。その選手たちの大半にとって、これまで技を磨いてきた競技は生計を立てる手段ではなく、それは金メダル候補といえども例外ではない。実際、多額の移動費やトレーニング費用を織り込むと、世界を舞台に活躍するアスリート生活の採算は輝かしい栄光とは裏腹の赤字に終わる可能性すらある。

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しかし、2月6日(日本時間7日)に開幕した今大会には、金価格の高騰で五輪史上最高値となった金メダルの代価をもたやすく支払える選ばれたアスリートたちが存在する。

まず、夏季五輪を席巻する米プロバスケットボールNBAやゴルフ、テニスのスター選手たち──巨額の報酬を稼ぎ、しばしばフォーブスの「世界で最も稼いだアスリート」ランキングに名を連ねる彼らは、冬季五輪には参加しない。だがミラノ会場で行われる男子アイスホッケー競技には、北米プロアイスホッケーNHLの選手が146人参加する。

NHLは2014年のソチ大会を最後に、所属選手の五輪派遣を認めていなかった。今季のリーグ最低年俸は77万5000ドル(約1億2200万円)だ。そして、スポンサー契約や他のビジネス収入も合わせたフォーブスのNHL選手収入ランキング上位10人中9人が、今回の五輪で試合出場を予定している。(唯一の例外となったニューヨーク・レンジャーズのイゴール・シェスチョルキンは、母国ロシアがウクライナ侵攻を理由に五輪参加を認められていない)

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これらNHL選手たちの稼ぎ頭は、米国代表のオーストン・マシューズ(トロント・メープルリーフス)である。今季の年俸は1500万ドル(約23億5000万円)で、氷上外でも推定500万ドル(約7億8000万円)を稼いでいる。とはいえ、その合計2000万ドル(約31億0000万円)でさえ、ミラノ五輪の最高収入選手には届かない。

その栄誉を手にしたのは、米国生まれのフリースタイルスキー選手、アイリーン・グー(谷愛凌)だ。国際大会では母方の祖国である中国の代表として出場している。フォーブスの推計によれば、22歳のグーは直近12カ月間に賞金約10万ドル(約1570万円)に加え、ゲレンデ外で2300万ドル(約36億1300万円)を稼ぎ上げた。まさにマーケティング界のスーパースターといっていい。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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