日本発作品の視聴時間が過去最大規模に Netflixが撮影体制を強化

Netflixラインナップ発表会「Next on Netflix 2026」

こうした攻勢を支えるのが、制作インフラへの長期投資である。Netflixは、現在建設中の「東宝スタジオ新ステージ」を2028年から複数年にわたり使用する新契約を発表。300坪規模の大型ステージを複数同時に稼働させ、従来比2倍超の撮影体制を構築する。年間最大制作本数は15本を想定しているという。

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アニメ分野ではMAPPAとの戦略的パートナーシップを引き続き強化し、実写・アニメ双方でのグローバル展開力を高めていく。

2026年に向けては、「多彩さと大胆さを一気に加速させて、あらゆるジャンルを横断しながらクリエイティブの限界に挑む」ことを明言。今後注目の1本として挙げたのが、東宝と初タッグを組み、1960年の東宝映画「ガス人間第一号」を完全オリジナルストーリーでドラマとしてリブート(再構築)した「ガス人間」だ。小栗旬が主演を務め、蒼井優、広瀬すず、林遣都、竹野内豊の出演が決定。日本と韓国のトップクリエイターが参加し、「最先端の映像技術で日本のSF表現に新たな領域を開く作品になる」という。

「ガス人間」
「ガス人間」

また、今年はNetflixが強化を目指してきたライブ配信事業が本格的な幕開けとなる。この3月には、日本は米国に次ぐ2番目の地域として、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)をNetflixが独占配信(「2026 ワールドベースボールクラシック」)。日本戦を含む全47試合を世界20カ国でリアルタイム配信し、「一つのプラットフォームで大会全体を完結させる」という新たな視聴モデルを提示した。関連して、1月30日にはアンバサダーを渡辺謙と二宮和也が務めることも発表され、IPとスターを組み合わせたマーケティング戦略が示された。

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さらに2月3日には、BTSのカムバックライブ「BTS THE COMEBACK LIVE | ARIRANG」を3月に独占ライブ配信することも発表。これまで後塵を拝してきたライブ配信の分野でも、存在感を増すことが予想される。

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文=今 祥枝 編集=松崎美和子 写真=NETFLIX提供

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